「舌が痛い」「ピリピリする」「口が渇く」「灼熱感がある」「味覚が変わった」という症状の総称です。
どの診療科に行けばいいか分からなくて、困っている人が多いんです。
確かに。
口腔外科学会専門医のいる当院なら診断出来ますので、気になる症状があったら相談してくださいね。
舌の痛みの種類
上の表でもわかるように、舌の痛みの種類は、3つあります。
A侵害受容性疼痛(しんがいじゅようせいとうつう)
B神経障害性疼痛(しんけいしょうがいせいとうつう)
C心因性疼痛(しんいんせいとうつう)
それぞれの原因
上記で上げた疼痛の原因は、下記の通りです。
A侵害受容性疼痛
A-1入れ歯等によるびらんや潰瘍
A-2アフタ性口内炎
入れ歯や折れた歯、虫歯などで舌が傷ついています。
【治療方法】当院で治療できます
入れ歯が原因の場合:入れ歯の装置を当たらないように調整します。
歯ぎしりが原因の場合:マウスピースを装着して、舌をガードします。
薬の処方:うがい薬や軟膏、漢方薬を処方します。
A-3口腔カンジダ症
口の中にカビであるカンジダ菌は、2人に1人のお口に存在しているそれほど珍しくない菌で、赤くなっているのが特徴です。
【治療方法】当院で治療できます。
カンジダ菌の検査。抗菌剤を処方します。
A-4口腔乾燥症
口腔乾燥症はドライマウスとも呼ばれます。
加齢や薬の副作用、シェーグレン症候群や糖尿病などの疾患が原因の場合と、ストレスなどの精神的な原因な場合などがあります。
下記ページもご一読ください。
→口が渇く
【治療方法】当院で治療できます
生活習慣の改善:良く噛むと唾液が多く分泌されるので、噛み応えのある食事にして意識的に噛む回数を増やすことがドライマウス改善につながります。
唾液腺マッサージも効果的です。
薬の飲み合わせ改善:複数の医院で薬を処方されている場合、薬の重複や飲み合わせが悪いとドライマウスになるので、主治医と相談するためのお手伝いをします。
シェーグレン症候群の場合:通常は膠原病科で診断になりますが、当院では検査・診断まで出来ます。
A-5平滑舌、舌乳頭の萎縮
ドライマウスや薬の副作用、慢性水分不足等が原因で、通常ザラザラしている舌がツルツルになってしまっているのを、平滑舌といいます。
また、舌の脇や根元にある乳頭とよばれる味を感じる部分(味蕾)が萎縮しているケースもあります。
鉄分・亜鉛、ビタミンBの不足が原因のケースもあります。
血液検査をすると不足成分を調べる必要があります。
【治療方法】当院で治療できます。
食事指導:亜鉛はカキ・あわび・レバーなど、鉄はレバー・ほうれん草・小松菜など、ビタミンB2・12はレバー・うなぎ・卵などに多く含まれていますので、それらの食事を多く取ることを指導します。
薬を処方:鉄剤などを処方します。
A-6難治性のびらん ・潰瘍
長い間、合わない入れ歯を使っていたことで潰瘍になることもあります。
【治療方法】
初期であれば当院で治療できますが、なかなか治らない場合は他の疾患も疑われますので、当院で出来る検査結果を持って高次医療機関にかかることになります。
A-7扁平苔癬
白い粘膜が下を覆い、しみたり、突っ張った感じがします。
【治療方法】
病理組織検査等が必要な場合、高次医療機関をご紹介し、検査結果によって治療機関が決まります。
A-8舌ガン
均一でない腫瘍や白斑が出来るのが特徴で、舌の脇に出来るケースが多いです。
【治療方法】
高次医療機関をご紹介し、検査結果によって治療機関が決まります。
B神経障害性疼痛(しんけいしょうがいせいとうつう)
B-1三叉神経痛
三叉神経(さんさしんけい)とは、顔の感覚を脳に伝える神経です。
顔でおきたこと(熱い、冷たい、痛い、触った)を脳に伝える役割を担っていて、脳の真ん中にある脳幹から、おでこ・頬・下あごの3ヶ所に枝分かれしています。
その神経に傷がついたことで痛みが起こるのが、三叉神経痛です。
50歳代に最も多く発症し、女性に多くみられます
【治療方法】高次医療機関をご紹介します。まずは投薬からスタートです。
B-2舌咽神経痛(ぜついんしんけいつう)
舌咽神経は、舌の奥の部分と、口の奥(扁桃、咽頭)、耳の奥(中耳)の感覚に関係する神経で、神経を血管が圧迫することで起こります。
【治療方法】
投薬からスタートです。
C心因性疼痛
C-1舌痛症
C-2口腔内灼熱感症候群
上記の二つはほぼ同じ病態で、上記のどれにも当てはまらない場合につけられる心因性の病名です。
舌痛症の診断がついたということは、悪性ではないので安心ください。
舌痛症について
舌痛症は、0.7~3%の人に発症すると言われ、特に更年期の閉経後の女性が多いのが特徴です。
舌痛症は原因が解明されていないため治療法が確立されておらず、症状を軽くする治療法が用いられます。
3%程度の人が自然治癒しますが、長期間に渡り痛みを訴える患者さんもいます。
慢性の痛みであることが多いので、痛みを完全に除去するのではなく、うまくコントロールして日常生活に差し支えないようにして生活の質を上げることが治療の目標となります。
また、舌痛症の患者さんはストレスを抱えていることが多く見受けられます。
不安やうつが痛みを増強している場合、歯科では十分な投薬が行えませんので、各々の患者さんが必要とする治療を効率的に進めるために、専門領域の受診をお勧めします。
八潮のLeaLea歯科・矯正歯科クリニックで出来る検査
唾液量の検査
口腔乾燥症(ドライマウス)の疑いがある場合にします。
安静時と刺激時の唾液量を測ります。
口腔内細菌の検査
口腔カンジダ症の疑いがある場合にします。
麺棒で採取して、検査機関に回収して検査します。
血液検査
シェーグレン症候群や、鉄分不足などの診断のためにします。
心理テスト
舌痛症の疑いがある場合にします。
質問表による心理テストを行い、判定法に基づき診断します。
歯・アゴの骨内の病変の検査
歯科用CTで検査し、診断します。
いかがでしたでしょうか?
お口の健康は、全身の健康に即直結しています。
「こんなこと、別に気にしなくてもいいんだろけど」など躊躇なさらずに、気になること、悩んでいること、八潮のLeaLea歯科・矯正歯科クリニックまでお気軽にご相談ください。
悩んでいる状態から抜け出すことが、もしかすると一番の治療なのかもしれません。
舌痛症(ぜっつうしょう)って、何ですか??