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顎関節症

アゴが痛い アゴがカクカクする~顎関節症

最近友達が「アゴを動かすとカクカクする」っていうんです。虫歯じゃないから歯医者さんで診てもらうのとは違うのかしら?

いや、歯医者さんでOKです。で、もしかしたら顎関節症かも。

え?がくかんせつしょう?なんですかそれ?

口を開けたり閉めたりするのが顎関節(がくかんせつ)なんだ。耳の穴の前あたりにあります。

ここなか?

そうそう。
この部分の筋肉が痛い、口を大きく開けられない、口を開けたり閉めたりがスムーズにできない、カクカク、バキッ、ザリザリ、ミシミシという音がする、というのが主な症状なんです。

・・・ちょっとホラーですね。

しかも、顎関節症は女性の患者さんの割合が多くて、男性の約2~4倍なんです。

あらやだ。もっと詳しく教えてください!

原因、副症状、種類、セルフケアについても説明するね。

 

顎関節症の具体的症状

このような症状が顎関節症の症状です。

・口の開閉時、顎が痛む
・硬いものが噛めない
・口が開きづらい
・大きな食べ物が食べにくい
・開閉時にザリザリ、カクカク、ミシッミシッと音がする

 

また、顎関節症によって起こりうる副症状は以下の通りです。

・頭痛
・肩こり
・めまい
・耳詰まり
・鼻詰まり
・首の痛み
・食いしばりなど

 

 

顎関節症の診断はどうやってするの?

顎関節や筋肉の痛みや口の開けにくさ、関節雑音のうちの一つ以上があり、それらの症状が親知らずや他の炎症よるものではないことを確認する必要があります。

 

顎関節症の症状別分類

顎関節症にも種類があり、下記のように分類されています。

1顎関節痛障害

顎関節自体の痛みを主な症状とするもの

2顎関節円板障害

顎関節の中の骨と骨の間にあるクッションの役割をしている「関節円板」にずれが生じ、引き起こされるもの

3変形性顎関節症

顎関節を構成する骨が変形していることによるもの

4咀嚼筋痛障害

あごを動かす筋肉自体に痛みが生じるもの

近年は、顎関節や咀嚼筋(そしゃくきん)の傷害だけでは説明のつかない社会的なストレスが痛みの原因に関係していることもあります。

 

顎関節症の原因

日常生活の中で、複合的に顎の関節や筋肉に負担が掛かり発症するという説が有力です。
では、顎の関節や筋に負担がかかる要因とはどんなものがあるでしょうか?

 

1顎関節や顎を動かす筋肉の元々の構造的弱さや、関節円板のずれ

 

2かみ合わせの悪さによって顎の関節や筋肉が正常な動きをせず、顎自体に負担をかけている

 

3歯ぎしりや食いしばり

 

4精神的ストレス(精神的な緊張は、筋肉を緊張させます)

 

5 顔面打撲や事故による外傷

 

6唇や頬の内側をかむ癖、爪を噛む癖がある、頬杖をつく、猫背などの不良姿勢、うつ伏せ寝などの生活のなかでの不良習癖

 

7 硬いものをよく噛むことによるアゴの酷使や、左右どちらか一方でばかり噛む癖がある

 

8吹奏楽やバイオリンなどの楽器の演奏をしている

 

9TCH(Tooth Contacting Habit :歯の接触癖)人間は口を閉じていても上下の歯は接触しないのが普通ですが、口を閉じている時に上下の歯が噛む癖があると顎の関節や筋肉に持続的な負担をかけている状態が続くことになる

 

これらの要因が複合的に重なり、顎に対する負担が耐用力を超えると顎関節症の症状が出ます。
治療は医学的アプローチだけでなく、顎に対する不良な生活習慣を排除することも大切です。

 

顎関節症の治療法と家庭療法(セルフケア)

顎関節症は、どうやって治していくのでしょうか?

 

1不良習癖の改善のための生活指導

具体的には下記の通りです。

・大きな口を開けない
・硬いものやスルメのような長く噛まないといけないような食べ物は避ける
・うつ伏せ寝や頬杖をやめる
・猫背を正し、姿勢をよくする
・バイオリンや吹奏楽で使う楽器類を一時的にやめる
・リラックスに努める

 

2.理学療法

医師の指導のもとに行うことが大切です。

・患部のマッサージや湿布
・レーザー照射などの物理療法
・顎関節の筋肉や靭帯などの柔軟性を改善するためのストレッチ
・開口量を増やる下顎可動化訓練などの運動療法

痛みの激しい急性期にはこれらの理学療法は避け、消炎鎮痛薬を先行して用い、痛みがやわらいでから行います。また、歯ぎしりが強い方には上の歯にマウスピースをつけるスプリント療法などがあります。

上記の治療を組み合わせ、顎関節症の改善を目指します。

 

3.急性期(痛みの強い時)の家庭療法(セルフケア)

食事の仕方にも注意が必要です。

・食事の際、食材を小さく切り分け、大きく口を開けないで済むサイズに調理する
・かみ切るのに力や時間がかかるものは避ける(スルメやフランスパンなど)
・あくびをするときも出来るだけ大きく口をあけないようにする
・氷水を入れたビニール袋を患部に当てて10分程度冷やす(冷やしすぎないこと、あくまで10分以内に抑える)
・冷やしたら、ゆっくりと無理のない範囲で口の開閉運動を行い、顎の関節を動かす(筋肉を引き延ばすイメージ)を繰り返して1日何回か行う

 

4.慢性期(痛みが少し和らいだ時)の家庭療法(セルフケア)

下記のセルフケアで痛みの改善が早まります。

・蒸しタオルを5分ほど患部に当てて温める
・親指の付け根や2~3本の指先でゆっくり押し回すようにマッサージする(痛みを強く感じるほど激しくマッサージしない)
・無理せず少し痛みを感じるくらいの感覚で関節を動かしたり、筋肉を引き延ばす訓練を行う

 

間違った家庭療法は症状の悪化につながる事もあるので、必ず歯科医師の指示のもと適切に行ってください。

 

少しでも気になることがあれば、お気軽にお問い合わせください。

 

 

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