目次
【2】理事長&歯科衛生士鈴木さんインタビュー
1.マハロ会のSDGs その1(8.働きがいも経済成長も)
2.マハロ会のSDGsその2~歯科保健の向上、訪問歯科と予防歯科について(3.すべての人に健康と福祉を)
3.マハロ会のSDGsその3~啓蒙活動(4.質の高い教育をみんなに)
4.マハロ会のSDGsその4~女性が働きやすい職場(5.ジェンダー平等を実現しよう)
5.マハロ会のSDGsその5~世界中の方の口内崩壊を守ろう。一般社団法人日中友好予防歯科協会理事長としての活動(10.人や国の不平等をなくそう)
6.マハロ会のSDGs その6〜マハロ歯っぴーウォータープロジェクト(6.安全な水とトイレを世界中に)
【1】SDGsって何?
出典:https://www.unic.or.jp/files/sdg_poster_ja_2021.pdf
1.マハロ会のSDGs その1(8.働きがいも経済成長も)
だよね、なので僕も勉強中なので一緒に勉強しよう。
「持続可能な開発目標、『Sustainable Development Goals』」を略して「SDGs」なんだ。
2030年までに持続可能なよりよい世界を目指そう!と2015年9月の国連サミットで採択されたもので、17の大きな目標と、それらを達成するための具体的な169のターゲットで構成されています。
地球上の「誰一人取り残さない(leave no one behind)」ことを誓った17の目標は実は、レアレアが所属しているマハロ会全体ですでにやっていることがあるんだ。
3.すべての人に健康と福祉を
4.質の高い教育をみんなに
5.ジェンダー平等を実現しよう
6.安全な水とトイレを世界中に
7.エネルギーをみんなに そしてクリーンに
8.働きがいも経済成長も
10.人や国の不平等をなくそう
おお、すごいですね!具体的な話を聞きたいです!
当医療法人の理事長と当院の衛生士の鈴木さんがインタビューされているので読んでみてください。
【2】理事長&歯科衛生士鈴木さんインタビュー
まずは医療法人社団マハロ会の理事長、上村英之にインタビューしました!
1.マハロ会のSDGs その1(8.働きがいも経済成長も)
- そもそもどうしてこの「SDGs」の取り組みを始めたのですか?
- 「誰も取り残さない社会」を作っていこうという趣旨に賛同し、マハロ会は企業としてCorporate Social Responsibility(CSR)を果たすべく倫理的観点から歯科医療活動を通じて社会に貢献し、より良い未来を作っていこうというものです。
- 「SDGs」の17の目標の中には、解決していかなきゃならない大きな問題があります。
- マハロ会が17の目標に対してどういう事に貢献できるのか?模索しながら考えていきたいと思います。
貧困のせいでい教育を受けられない人が次の貧困を生む・・・WHOの定義だと1ドル95セント以下で1日の生活をしている人が世界中に7億人いるんですよ。実に世界の約10人にひとりが1日1.9ドル未満で生活しているのです。
- 1日200円くらいってことですね?
- そういう地域は、水を確保するために2時間かけて汲みに行く・・・その水が泥水で危険な水と分かっていてもそれを飲まざるを得ず感染症にかかったり命を落とすという子供達がたくさんいる、生まれた土地によってこんな不平等があってはいけないと。
- このような現実を知った以上は、なんとかしてこの問題を解決していきたいという気持ちになりました。
医療法人社団マハロ会はこの問題に対してウォーターエイドジャパンなどを通じ、世界に安全な水を提供できるよう継続的な取り組みとして独自の「マハロ歯っぴーウォータープロジェクト」を推進しています。
来院患者数に応じて寄付金が増える仕組みになっており、結果的に患者さん自身もSDGsに参加できます。
(2020年 来院患者数 65,394人、ウォーターエイドジャパンに653,940円を寄付)
- このような現実を知った以上は、なんとかしてこの問題を解決していきたいという気持ちになりました。
- おお、すでに始めているのですね。その他の具体的にはどういった取り組みを?
- 具体的には、訪問診療、予防歯科の普及、ペーパーレス化のための取り組み、照明をLEDに変えていく、訪問の車両を随時、電気自動車に変えていく、などです。
- また、スキルアップ制度を利用して資格の助成をします。
高齢者の雇用、パートから正社員への転換、女性が働きやすい環境として産休育休制度を充実させています。ウチは女性が主の職場ですから、安心して出産、子育てすることができ、その後もキャリアが途切れこと無く復帰できるような環境の整備をしています。
- また、スキルアップ制度を利用して資格の助成をします。
- 復帰される衛生士さんは多いですか?
- 多いですね、大体1年から1年半くらいで復帰します。
- 産休で休みに入るのが出産の2~3カ月前から、復帰のタイミングは預けられる先があればもう少し早い場合もあります。
歯科の場合、こういう雇用の形態をとっていないところが圧倒的に多いんです。
規模が大きいからできる事なんです。
こういうことしっかりやることでスタッフのモチベーションがあがります。
なので長く働き続けてくれる人が多いです。
給与だけじゃないんですね。
「予防歯科を通じて国民の健康と幸福に寄与する」というマハロ会の理念に共感してそこを意気に感じて頑張ってくれている人が多いと思いますね。
仕事を楽しそうにやっているので、そういうところを見ると経営者として嬉しくなります。
- 産休で休みに入るのが出産の2~3カ月前から、復帰のタイミングは預けられる先があればもう少し早い場合もあります。
- 産休育休がある上に、楽しく働けるのは何よりですよね。
- 企業は利益優先じゃダメなんですよ、利益をあげることと社会貢献が一体でないと。
- 日本の資本主義を作り上げた渋沢栄一が提唱していた「経済道徳合一説」がまさにそれです。
歯科医院で理念を持ってスタッフとそれを共有しながら仕事をしているところがどれだけあるか?
毎日の仕事に忙殺されて、理念も作れず、共有が出来ず・・・社会に対して何が出来るかを提示してあげないと組織がバラバラになってしまいます。
理念を提示して、共有する仕組みを作って、働く側も理念に共感できれば仕事にやりがいが出てくると思います。
- 日本の資本主義を作り上げた渋沢栄一が提唱していた「経済道徳合一説」がまさにそれです。
- そういえば、理事長室に「キャプテンルーム」って書いてありましたね。
- はい、理念を一丁目一番地にしていかないとダメなんですね。
- それに対して戦略や戦術をどうするかということです。その指針を示すのがキャプテンの務めです。
それと、自分たちがしていることが社会貢献になっているという事が自覚できればやりがいが出てきます。
- それに対して戦略や戦術をどうするかということです。その指針を示すのがキャプテンの務めです。
2.マハロ会のSDGsその2~訪問歯科と予防歯科について(3.すべての人に健康と福祉を)
- マハロ会が「力入れているな」と思うのは、①訪問歯科の展開②予防歯科の啓蒙、推進だと思います。1つ目の訪問歯科ですが、はじめてどれくらいになりますか?
- 訪問は、20年弱くらいになりますかね。
- その頃って世間ではまだまだ訪問歯科は認知されていなかったと思うのですが、どうしてはじめたのですか?
- キッカケは、埼玉県の歯科医師会の理事にやっていて、理事仲間で訪問歯科をやっていた先生がいて、その先生に話を聞いたのがキッカケです。
- それまでは、歯医者が出ていって仕事をするなんていう事を僕自身も知りませんでした。
また、その人の話を聞いて大きなニーズがあるという事も知り、かれこれ15年20年やってます。
これから65歳以上の団塊の世代が増え、ますますこのマーケットは大きくなり、社会貢献できるフィールドが大きくなります。今、渋沢栄一を大河ドラマでやってますけど・・・渋沢が唱えた「経済道徳合一説」が、ビジネスの真髄だと思っています。
事業を行うという事は、道徳と経済が一体となって回っていかないと成り立たないんですね。
お金儲けが悪い事ではなくて、いかに利益を社会に還元できるかが経営者としての資質を問われるところだと思います。
利益を出すことで従業員にも還元できるし、社会にも還元する・・・まがりなりにも当医療法人は利益が拡大してきたお陰でこういう大きな施設(レアレア歯科矯正歯科クリニック)も作れました。
大きな施設を作ることで患者さんが安心感を持ってきてくれます。
僕が始めた当初はユニット3台でスタート、いろいろな改革をしながら今こうしてビジネスとして成り立っている。
大きな規模になると大きな事業が出来る・・・訪問にしても大きく動けるんですね、ドクターがたくさんいるから。
- それまでは、歯医者が出ていって仕事をするなんていう事を僕自身も知りませんでした。
- スタッフは今何人くらいいますか?
- 法人トータルで140人弱です。
- ユニット3台、スタッフ3人で始めたクリニックが30年の時を経て、ユニット46台、スタッフが140人に大きく成長しました。
- ちなみに訪問の車はどれくらいあるのでしょうか?
- 8台ですね、レアレアとかみむらと英にあります。
- 医院から16キロのエリア内で行いますが「取り残さない医療」という意味でもSFGsと合致する、すべての人に健康をという項目もありますし。
3.マハロ会のSDGsその3~啓蒙活動(4.質の高い教育をみんなに)
- そうですね。では今度は啓蒙について伺います。YouTubeをやろうと思ったきっかけは?
- いまどき一番みんなが見てくれますよね。
- メディアが完全にテレビからYouTubeに移行していますからね。
- 結構な数の動画が上がってますが、あのコンテンツはどなたが考えているんですか?
- 僕です。
- 今やっている作業が、「アポツール」という予約システムアプリとの連携です。
予約確認のリマインダー機能だけじゃなくて、次回の治療が何で、どうしてその処置をしなきゃいけないのか?という知識を患者さんと共有できます。
例えば、SRPをする場合ですが・・。
- 今やっている作業が、「アポツール」という予約システムアプリとの連携です。
- SRPって何ですか?
- 「スケーリング+ルートプレーニングスケーリング」ですね。
- スケーリング(scaling)は、歯に着いた歯石や着色を取り除く事、ルートプレーニングは、「ルート(root)」が「歯の根面」、「プレーニング(planing)」が「滑沢・平らにする」という意味です。
歯石を取って歯をツルツルにするのが、SRPですね。
- スケーリング(scaling)は、歯に着いた歯石や着色を取り除く事、ルートプレーニングは、「ルート(root)」が「歯の根面」、「プレーニング(planing)」が「滑沢・平らにする」という意味です。
- なるほど!勉強になります、英語の!(笑)
- 治療内容と紐づかせた文章とYouTube動画をアプリで送るようにしています。
- 例えば、今日初めてスケーリングした患者さんにメッセージと動画を送る・・・いわば今日やったことの「復習」です。
治療時に説明したことを、家に帰ってからも動画を見れば理解が深まりますよね。
- 例えば、今日初めてスケーリングした患者さんにメッセージと動画を送る・・・いわば今日やったことの「復習」です。
- 学校の予習復習みたいですね。
- はい、動画を術前に流す場合もあります。
- 例えば「これから入れ歯を作る」人には、「どんな種類の入れ歯があるか?」という動画を予約確認メールと一緒に送ります。
今まで100タイトルぐらい作っているのがここで生きてきて、リンクさせながらお知らせ出来ています。
- 例えば「これから入れ歯を作る」人には、「どんな種類の入れ歯があるか?」という動画を予約確認メールと一緒に送ります。
- 「点」が「線」になってきているという事ですね。
- 来た患者さんに話すだけじゃ理解が全然足りなくて、じゃあどういうツールを使って分かってもらうか?を考え、その一環として、アプリを使って治療内容に応じた動画を配信するんです。
- 例えば、抜歯した患者さんには、注意事項がYouTubeで送られてくるなど、今いろいろ紐づかせているところなんです。
インプラント相談の人には、事前に「インプラントというのがどういうものか?」という事が分かる内容の動画を送っておくと、自分の興味のある事なので見てくれるんですね。
- 例えば、抜歯した患者さんには、注意事項がYouTubeで送られてくるなど、今いろいろ紐づかせているところなんです。
- YouTubeを出しっぱなしではないということですね。
- はい。
- アポツールを2021年3月から導入してダウンロード数は1000超えてきて来ます。
ダウンロードした人は自動配信されるようになっています。
例えば、SRPが終わって、今度SPTⅡ(エスピーティーツー※)に進む場合、つまり歯周病治療の安定期に入っている方の場合「治ってきているのにまだ歯医者に来なきゃいけない、どうして?」となりがちです。
モチベーション下げないためにはどうしたらいいか?
「定期的に歯科医院に来る人は、歯が長持ちするんですよ」という文章と動画を送るんです。
年をとっても自分の歯でご飯を食べたいですよね。
モチベーションが落ちかけたときにまた上がるようにするんですよ。(笑)
- アポツールを2021年3月から導入してダウンロード数は1000超えてきて来ます。
- そうですよね、なかなかモチベーション維持するのは大変ですよね、どこも痛くないのに歯医者に来なきゃいけないんですから。(笑)
- これはとても大事なことで、ドロップしてく人、誰一人取りこぼさないという事にリンクします。
- 結局ドロップした人達は不幸になると思って僕たちはやっているんで(笑)・・・ビジネスとしても当然重要なんですが、ドロップしてしばらく(歯医者に)来ないことで歯を失う結果にならないよう、事細かに対策をやっていくんですよ。
- 患者さんにとっても医院さんにとってもいいですよね。理由が分かれば「行かなきゃ!」って思いますよね。
- 何のために来ているのか?
- 例えばお子さんなら「フッ素とシーラント」ってお母さんたちは言うけど、それが何の役に立っているかが分かっていないとドロップする訳ですよ。
フッ素がどういう役割があるのか?を動画で配信することによって「続けて行かなきゃイケナイな」と思うわけです。
(シーラントはコチラ)
- 例えばお子さんなら「フッ素とシーラント」ってお母さんたちは言うけど、それが何の役に立っているかが分かっていないとドロップする訳ですよ。
- 来なきゃいけない理由が分かれば続くってことですね!
- その理由を提示するということです。
- 教育することでドロップアウトさせないということは、すべての人に良質な医療を提供するというところにリンクしていくんですね。
予防歯科が出来ないという事は、教育が出来てない、知らない、ということなんです。
患者さんは「虫歯がないのに歯医者に行く意味が分かってない」、だから来ない・・・そこを徹底的に教えてあげることで一人でも多くの人に定期的に来てもらう、それがまたビジネスとして成り立つ、そういう循環を作っていかなきゃならないんです。
- 教育することでドロップアウトさせないということは、すべての人に良質な医療を提供するというところにリンクしていくんですね。
- 小さい子がいるお母さんは自分も治療したいし、子どもの歯も診てもらいたいですよね。
- 「全ての人に良質な医療を」というのが「SDGs」にあるでしょう?
- そもそも歯医者は子どもを連れて行きづらい・・・お母さんも治療したいけど、その間赤ちゃんはどうするの?となると遠慮してしまいがちですよね。
そういう人にも、保育士がいて預かってくれる設備があれば医療から取り残さないというところにも当てはまる。
レアレアには、保育士も3名います。
- そもそも歯医者は子どもを連れて行きづらい・・・お母さんも治療したいけど、その間赤ちゃんはどうするの?となると遠慮してしまいがちですよね。
- なるほど、ちなみにYouTubeを配信し始めて反応はどうですか?
- 是非皆さんに聞きたいです!
- 1日に1動画上げようと思っているから、ものすごく考えるんですよ。
歯科のコンテンツは普通、むし歯と歯周病くらいしかないのを毎日上げようっていうんだから、相当ニッチなところまで攻めます(笑)。
「アポツール」を使って配信するとなると、逆の発想になるんです。
例えば、予約理由が「脱離(だつり)」で入るとしますよね。
- 1日に1動画上げようと思っているから、ものすごく考えるんですよ。
- 脱離?
- 詰め物や被せ物が取れることを「脱離」といいます。
- 脱離したらどういう風にしてください、例えば詰め物を無くさないようにとか、ティッシュにくるんでくる人がいるんだけどそのまま間違えて捨ててしまう事があるので気を付けてとか、早ければ早いほど付けられるケースもあるので、出来るだけ早く連絡してくださいとか。
- 患者さんの「困った!」が始まりなんですね。ブログも続いててすごいなと思います。
- こちらからのアウトプットだけだとネタ切れ気味なのですが、患者さんの「困った!」を知ると違った切り口で書けます。
- 例えば、局所麻酔をした患者さんに対しての注意点とか。
- 何を注意しなきゃイケナイんですか?
- 温度感覚がなくなるから、ヤケドするんですよ。
- ベロや唇を嚙んじゃったりしないように気を付けてくださいねと。
- それは確かに知っておきたいですね。
- 麻酔、抜髄(ばつずい:歯の神経を抜くこと)の診療メニューに紐づかせれば、「しばらくの間食べるの気を付けて」などのコンテンツが出来てくる。
- 細かいことまで気を付けてメッセージを送っているんです。
- なるほど。アプリがあると診察券が不要になり、家族の診察券をバラバラに用意しなくてもいいですよね。
- そうするとペーパーレスになりますよね。
- 診察券を忘れても、スマホ忘れる人はないですよね。
スマホだけ持っていれば通知もくるし、決済もできるし。
- 診察券を忘れても、スマホ忘れる人はないですよね。
- 市外からの来院に関しての「こども医療助成制度」のコンテンツもありがたいですよね、市外からの来院は増えましたか?
- 増えてますよ。
- 1人でも多くの方に知ってほしいという思いで情報を出しています。
- レアレアに来院される方の目的は、治療と予防のどっちの方が多いですか?
- 今はまだ治療の方が多いですが、予防も増えてきました。
- 最初から予防してくれという人はほとんどいないです。
何らかの主訴(しゅそ:痛い、しみるなどの症状)を持ってくる訳です。
主訴を解決しながら、患者さんの啓蒙をしていくんです。
患者さんの治療が終わった時に3か月後の予約を取りますが、頭で予防の大事さが理解して来なきゃいけない理由が分かっていれば、3か月後の予約を取ってくれる。
理解していない人は「やっと治療が終わったのに何で3か月後に来なきゃならないの?」とと・・・怒り出す人も昔はいたわけです。
僕らが予防歯科を始めたとき、20年前はそんな患者さんばっかりでした。
今ではほとんどの方が3ヶ月後の予約を取って帰ってくれます。
- 最初から予防してくれという人はほとんどいないです。
4.マハロ会のSDGsその4~女性が働きやすい職場(5.ジェンダー平等を実現しよう)
こんどは、歯科医衛生士の鈴木さんにも加わっていただきました。
- 女性が働きやすい職場ですか?産休育休は実際に使われてますか?
- 【鈴木さん】
- はい、今も実際に歯科衛生士さん2人・・・産休明けの人と産休真っ最中で赤ちゃん生まれたばかりの人がいます。結婚式も行きましたよ。
- 一生の仕事としてできる職場の環境が整っているという事ですよね。
- 【理事長】
- キャリアが途中で切れないようにしないといけない。
女性特有の結婚・出産という事があることで、それでキャリアが途切れて社会に出てこない衛生士もいます。
同じ条件で雇う事が出来るかできないか?産休後に給料が下がるのか?・・・産休育休の定義が元のポジションに戻してあげるということなんですよ、待遇も含めて。
例えば、部長職の女性の人が産休育休後に課長に格下げされないような制度なのです。
「キャリアをちゃんと守ってあげる」という事は、戻ってくるモチベーションにもなります。
- キャリアが途中で切れないようにしないといけない。
- ある程度時間が経ってからの復帰は、治療法など新しいことが起きていてドキドキしちゃうものなのですか?
- 【鈴木さん】
- 実際、産休明けの衛生士さんがいますが、勤務に入る前に見学に来たり練習に来たりしました。
ただ、思い出せば何年もやっていたことなので、すぐに戻ります。
スタッフ同士で練習していましたね。
心の準備が出来てから戻る事ができたそうです。
- 実際、産休明けの衛生士さんがいますが、勤務に入る前に見学に来たり練習に来たりしました。
- なるほど、では産休から戻った人の印象に残っているエピソードありますか?
-
【鈴木さん】はい!あります。
実際に産休を使った衛生士が、自分が診ていた患者さんに「産休に入ります」としっかり伝えて、産休明けて戻ってきているわけです。
産休中は他の衛生士さんがしっかり診ていて、元の担当に戻す、そういう配慮があります。
周りの衛生士さんの協力もあるんですけれど、患者さんにとっても本人にとってもすごくいい事で産休明けのスタッフさんからありがたいという声もありました。
- 患者さんサイドも出産を経て「どう?元気?」とか会話も弾みますよね。
-
【鈴木さん】そうですよね。
今、産休真っ最中の衛生士は長く働いていた方で・・・衛生士学校に通っている頃からですから患者さんとのお付き合いも長いですし、彼女が産休に入っているという事も患者さんが知っていて、戻ってくるのを待っている患者さんもいますし、もちろんスタッフも心待ちにしてます!
そのように「待っていてくれている」という理事長やスタッフのメッセージには感謝してます!と言ってくれました。
- 戻れる確約があるというのは、安心です。ただでなくても育児って自分と子供だけの世界になって社会から隔絶された気分になっちゃうと思うので・・・いい職場ですよね。それと、有休も100%取れていると聞いたんですが。
- 【鈴木さん】
- はい。
基本的には休みが重ならないようにする、重なる場合は相談する、シフトに穴が開かないようにします。
みなさんほぼ希望通り取れていると思います。
人数がいるからなせる業というのもありますよね。
- はい。
- 子供の保護者会などで有休をとることもありますか?
-
【鈴木さん】はい、ありますね。
運動会が重なってどうしても・・・ということもたまにあるんですね。
それは致し方なくて、残っているスタッフでサポートする感じです。
- 出来る人が出来るときにやるという感じですね。
- 【鈴木さん】
- お互い様という感じですね。
- お互い様と職場で思えるのは素晴らしいですよね。
-
【鈴木さん】そうですよね。
独身の方が自分の用事で休むのは軽視されがちなんですけど、そこはフォローしているので逆になった時にお互いさまってなるんですね、譲歩してくれるんです。
- 持ちつ持たれつ、ですね。
-
【鈴木さん】子供がいないから優先じゃないって訳ではないですよね。
その方にとっては大切な用事なので、そういう事で揉めているという事はないですね。
- ちなみに、働く女性の年齢層は?
- 【鈴木さん】全年齢層いますよ、20~60代までいます。
- そうすると介護で休みを取りたいという方もいると思うのですが。
-
【鈴木さん】はい、いますね、病院の付き添いなどで。
社員からパートになられる方もいるし、落ち着いて戻ってくる人もいますし。
- あと、素朴な疑問なんですけど、お昼休みがなくなったというのはスタッフさんの間ではどうなんでしょうか?
- 【鈴木さん】お昼休みは前半後半があって、12時から13時半の人と13時半から15時の人がいるんですね。
-
【理事長】ふつうは制度を変えるのって反発が出るんですよ。
何で出ないか?というと、理念の共有がちゃんとできているから。
何で文句が出ないかというと、「患者さんのため」という大義があるからなんですよ。
昼休みをなくした理由は、患者さんが多すぎて混雑解消のため、夕方なんか、待合室がもういっぱいなので、時間を増やすことで解消していかなきゃならない・・・医院自体の昼休みが1時間半で5日間あるとすると7.5時間、つまり1日の労働時間が増えたことになります。
7.5時間確保できる=昼休みを取らないことで混雑が緩和できるのです。
医院の密が緩和するという事です。
- 医院内の密が緩和するんですね。
-
【鈴木さん】衛生士さんがお昼は半分の人数になるんです。普段12人くらいいますが、ここは半分になり、アポイントも少なくなります。
ただし、今までここは丸々予約がなかった訳ですから、違いがありますよね。
- 【理事長】
- 昼休みをなくしてもまたいっぱいになっちゃったんですよ。
そうすると今度は木曜日も開ける、するとスタッフごとに都合のいい曜日に休みがバラけてとれるんですね。
大した問題にもならないで新たな改革案が通ったのは、最初に立ち返るけど理念の共有が出来ているから・・・大義が「患者さんのため」ということなんですよ。
そこにみんな乗っかれるからそんなに問題が出ない、「じゃあそっちの方向で調整していきましょう」となるのです。
- 昼休みをなくしてもまたいっぱいになっちゃったんですよ。
- 目的がみんな一緒だから、スムースに移行できるという事ですよね。
-
【理事長】普通だったら文句出ますよ。
昼休みをなくしたり、木曜日診療を始めたり、既存のシステムをいじると必ず文句が出る。
でも、どこに大義があるかでその後の収拾が違ってくる。
すべては患者さんのために、ですね。
- 1人ひとりの患者さんのための事を思って、例えば昼休みに来たい患者さんも来れますよね。
-
【理事長】そうですね。
あと、混雑を緩和するだけじゃないんです。
今まで3カ月に1回来ていた患者さんの予約が混雑のために入れなくなって、予約が4カ月先5カ月先じゃなきゃ予約が取れなくなっちゃったんですよ。
それを3カ月先に戻そうというのもキッカケなんです。
- 歯医者に行こうとしても予約が取れないのは困りますよね。
- 【鈴木さん】なかなかお昼は埋まりにくかったりするのが、受付さんが上手に誘導してくれて偏りなく予約を埋めてくれる技術はすごいと思います。
- 受付さんのすごいよ!ポイント、教えてください。
-
【理事長】歯医者は来やすい時間帯があって、夕方なんですよ。
うちは朝からまんべんなく配分が出来ている・・・患者さんの希望も聞きながらうまく誘導出来ているんですね。
うちの受付は最高なんですよ!
- 予防ルームはレアレアではハワイのいろいろなシーン、かみむらではイタリア、ハワイ、などありますが、そのような仕掛けの患者さんの反応はどうでしょうか?
-
【鈴木さん】喜びますよ、「ココのお部屋初めて~」とか。
キッズルームは、遊んで楽しむ目的もありますが、お母さんの一番多い意見は「やっと歯医者さんに来れる」なんです。「歯医者に来たいけど子供を預かってもらえない」という方が圧倒的に多いです。
- ・・・多いんですね、まだ。
-
【鈴木さん】おじいちゃんおばあちゃんにも預けられないとか。
預けられたとしても歯医者さんに行くとなると30分では終わらないですよね、それを何回も何回もお願いできないから通えない、お願いできないから、痛いのが収まると来なくなっちゃうんです。
ここだとお子さんも一緒に予防するので、お母さんも一緒に通ってもらえます。
- 「誰にも遠慮しないで来れる」ってことですよね。
-
【鈴木さん】そうですね。
なので、もうすぐ出産する患者さんも出産後の予約も取るようにしています。
赤ちゃんを保育士がみるので、全然普通に予約を取ってくれます。
- 首が座ったか座らないかくらいの赤ちゃんでも大丈夫なんですか?
-
【鈴木さん】大丈夫ですよ。
お母さんのお身体が大丈夫であればとお伝えしますが、予約を取って帰ってくれます。
- お母さんたちは「赤ちゃんを連れてきていいのかしら?」と思います。まず、子供が泣くと先生に嫌な顔されるんじゃないかと思います。
- そういうお母さん多いですよね。
- その時に嫌な顔されちゃうと「やっぱり連れて行くの申し訳ないな」と思って足が遠のきます。
-
なので、妊婦さんの時から「赤ちゃん連れでも、泣いても、大丈夫ですよ」と伝えています。
出産前にマイナス1歳の予防歯科のお話やキシリトールなど、子供を虫歯にしないためにどうしたらいいか?という話もします。 - 皆さんご存じですか?「は?」って感じですか?
- 「は?」というほどではないです・・・そもそもメンテナンスに来てくださっている方は意識が高いので興味を持って聞いてくれます。
-
【理事長】妊婦さんの時に啓蒙が出来ているから、赤ちゃんの予防までつながってくるんです。
そういうことを教えて、継続的にケアをして、健康を守るのが我々の使命なんです。
「治療」を中心にして考えるのではなく、「予防」に力を注いでます。
「これから生まれてくる赤ちゃんを虫歯にしないためにはどうしたらよいか?」を理解してくれると、生まれてからもまた連れてきてくれるんです。
そういう人が旦那さんも連れてきますよね。
- マイナス1歳からの予防歯科って、お母さんだけでなくお父さんのお口がキレイなことも大事ですよね?
- 【鈴木さん】はい、お父さんも一緒に来て話を聞いてくれるケースもあります。
- お父さんを実はメンテナンスに連れてきたいと思っているお母さん、多いと思います。お父さんの方が歯医者に関してビビりかもしれません、治療で痛いのヤダとか。(笑)
- 【鈴木さん】
- 奥さんが(この歯医者が)いいと思うと旦那さんも連れてくる、そうやって夫婦で来ている患者さんもいますね。
- 今度は訪問歯科に関して伺います。「入れ歯が痛い」などよっぽど症状がないとお願いしちゃダメと思っている方が多いと思います。メンテナンスで来てもらうのは申し訳ない、余計なことをお願いしているという、感覚なんです。実際に訪問看護さんに親をお願いしているのですが、いつもそんな気持ちです。
- 【理事長】そういうことを思われるという事は、こちらサイドの情報発信が十分でないという事なんですね。
- 介護する側が「訪問歯科というのがある」ことを知ってることが大事だと思うんです。敷居を下げるためにエピソード聞かせてほしいです・・・どんな機材持ってくるか分からないし。
- 【鈴木さん】
- ああ、なるほど、そうですよね。
奥様とか家族の方から感謝されることの方が多かったかもしれません。
私たちが行くことによって介護している方の負担が少し減るわけですよね。
介護している方が歯磨きするといってもうまくできないし怖いし、ベロの掃除とか・・・。
- ああ、なるほど、そうですよね。
- ベロの掃除もするんですか?!
-
【鈴木さん】必ずします。
ベロがカピカピになっていることもあるので、ベロの掃除も結構重要なんですけど、ご家族はそれも出来ないとおっしゃるんです。
- できないです、できないです、力加減も分からないし、どの状態がいいのか分からないし。
- 【鈴木さん】普段できない事を・・大変な方は週に1回ケアで回ったりすることもあります。
- 寝たきりの方とかですか?
-
【鈴木さん】はい、そうですね、ご自身で歯磨きできない方ですね。
いつも行くのを待っててくださる方もいます。
- 患者さん自身も、お口の中がスッキリすることが楽しみなのでしょうか?
- 【鈴木さん】はい、ケアだけで週1で行ってるケースもありました。
- それだけで申し訳ないと思っちゃうんですよ・・・家族がやってあげられないから歯医者さんに来てもらうというのが。口から食べられない方でしたか?
- 【鈴木さん】
- その方は食べられます。
でも中には胃ろうの方もいましたね、施設の方ですが。
今の話の方は、居宅の方で奥様と2人暮らしです。
入れ歯も外していいのか分からないと・・・行ったら大変なことになっていて・・・ただれてしまっていたり
- その方は食べられます。
- ・・・ただれちゃうんですね。
-
【鈴木さん】分からないと1週間2週間ずっとつけっぱなしで汚れがたまってしまったり。
「ケアを訪問でする」という認識がまだまだ浸透してないかもしれませんが、我々からすると「訪問でのケアは当然の事」なんです。
- そこは一般の人と先生や衛生士さんとのギャップがあることが、話を聞いていてありありと分かりました。
- 【理事長】それこそ医療に取り残しがないようにすることにつながるんですよ。
- 訪問で「こんなこと出来るんだ」という事を知っておくことも大事ですよね。歯科が出来ることっていっぱいあるんですね。
- 【理事長】誤嚥性肺炎(ごえんせいはいえん)の予防とか出来ますしね。
- 本院には嚥下(えんげ:飲み下す事)専門の先生もいらっしゃいますよね?
-
【理事長】誤嚥性肺炎になるのがどうしてなのか?という事が知られていない、発信が足りないです。
高齢者が肺炎で亡くなるメカニズムは、口の中をケアしないで雑菌だらけになる→そこに嚥下機能が弱くなる→嚥下がうまくいって食道にいけば胃酸でやっつけられるけど、それが気管に入って肺に溜まってくる→肺が炎症を起こすんです。
口の中をキレイにするという事は、とても重要なことなんです。
そういうことを分かって依頼してくれる人はとても幸せですが、そうじゃなければ、最期苦しい思いして亡くなるんですよ。
肺炎で亡くなるという事は苦しいんですよ。
水の中で溺れて死ぬようなものですから、息ができないんですから。
- 確かに。そんな死に方は嫌ですね。そこも含めて発信できるといいですね。
- 【鈴木さん】逆に、どういう風にしたら目に留まりますか?
- とにかく(訪問に)来てもらう事に関して垣根を低くする・・・例えば「こんな風に患者さんとコミュニケーション出来てよかった」とか、「医院側にとっても訪問ってイヤな仕事じゃないんだよ」とか。物理的な側面じゃなくて、気持ち・・・例えば「こういう心のつながりがあって私自身すごく嬉しかった」などそういう話がいいと思います。
介護って孤独になりがちですよね、第三者が入るだけで、気持ちが軽くなると思います。
- 【鈴木さん】
- なるほど、そのようなエピソード、いくつもあると思います。
5.マハロ会のSDGsその5~世界中の方の口内崩壊を守ろう。一般社団法人日中友好予防歯科協会理事長としての活動(10.人や国の不平等をなくそう)
- 子供の虫歯だらけの歯(口内崩壊)、見かけます?
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【鈴木さん】時折見かけますね。
学校で手紙をもらって来るケースもありますが「痛い」と言ってくる子もいるし、中には「歯がボロボロでどこでも診てくれない」と親御さんが話していたケースもありました。
後は、外人さんが多いので、むし歯のリスクが多いですね。
- どこの国の方が来ます?
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【理事長】パキスタン、中国、ベトナムなどです。
それに対しても中国語でYouTubeを作ってます、英語圏の人用もあります。
- パキスタンって何語ですか?
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【理事長】パキスタン語です。
貧困も関わってきます・・・親のネグレクト(育児放棄)、痛いといわれてしょうがなくて来る、口内崩壊(口の中が虫歯だらけになっている状態)していて施設に紹介するなど次のステップに繋げるケースもあります。
何はともあれ、当医療法人が出来ることをコツコツと、でも確実に一歩ずつ進めていきます。
「一般社団法人日中友好予防歯科協会」の活動に関しては→コチラ
6.マハロ会のSDGs その6〜マハロ歯っぴーウォータープロジェクト(6.安全な水とトイレを世界中に)
ウォーターエイドジャパンなどを通じ、世界に安全な水を提供できるよう継続的な取り組みとして独自の「マハロ歯っぴーウォータープロジェクト」を推進しています。
来院患者数に応じて寄付金が増える仕組みになっており、結果的に患者さん自身もSDGsに参加できます。
インタビュー後記
専門用語一つとっても、歯医者さんサイドが「分かってて当たり前の情報」は患者さんにとっての「当たり前ではない」ということがわかるインタビューでした。
そのギャップを埋めるためのYouTubeは、とても有効です。
歯医者さんに来ているだけで緊張してしまうのが患者さんサイドの悲しい性なので、聞けなかったことや分からなかったことをアプリを使ってお知らせしてくれるのはありがたいと思います。
また、逆インタビューをされたのは初めての経験でした。
現場の人に話を聞くのが一番ですね!
※SPTⅡ(エスピーティーツー)SPTとは「歯周病安定期治療」supportive periodontal therapyの略です。
歯周ポケットが4ミリ以上ある歯周病の方が、一連の歯周治療が終了し、一時的に病状が安定している状態を維持するための継続的な治療。
具体的な治療は、プラークコントロール・咬合調整・機械的歯面清掃・スケーリング・SRP(scarling root plaining:スケーリング・ルートプレーニング)。
【3】マハロ会がやっている「SDGs」の紹介
●あらゆる年齢のすべての人々の健康的な生活を確保し、福祉を推進する
・質の高い歯科医療へのアクセス維持に寄与。
【具体例】金銭面
【具体例】衛生面
・様々な歯科治療の提供。
・全身の病気、障害をおもちの方への歯科治療の提供
・通院が困難な方への訪問歯科診療の実施
【具体例】
・歯科疾患予防のための保健指導、禁煙の推進。
【具体例】
喫煙が歯周病の進行やインプラントの持ちを左右するって知ってました?
●すべての人々に包摂的かつ公平で質の高い教育を提供し、生涯学習の機会を促進する
・HPやYouTubeチャンネル等を通じた歯科疾患、歯科口腔保健の啓発活動。
【具体例】
・乳幼児や保護者への啓もう活動の実施。
【具体例】
【具体例】
・小さいお子さんがいる保護者の通院機会の確保
【具体例】
・学習機会の確保
【具体例】
●ジェンダー(社会的・文化的につくられる性別)の平等を達成し、すべての女性と女児のエンパワーメント(能力開花)を図る
【具体例】
●持続可能な開発のための平和で包摂的な社会を促進し、全ての人々に司法へのアクセスを提供し、あらゆるレベルにおいて効果的で説明責任のある包摂的な制度を構築する
・児童虐待(ネグレクト)の早期発見、再発防止。
【具体例】
先生!近頃よく聞くSDGsですが、レアレアも取り組むってことですよね?というか、SDGsっていまいちよく分からないんですけど・・・。