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レアレア歯科 なぜなに相談室

虫歯の始まり「感染の窓」って?

2021年10月21日

執筆者:日本抗加齢医学会専門医 上村英之

 

本日は感染の窓について解説いたします。

生まれたばかりの赤ちゃんのお口のなかには虫歯菌は存在しません。虫歯菌は歯が生え始める頃に感染によってお口の中に住み着きます。ではどういう経路でいつごろ感染するのでしょう?それはズバリ、約1才半から2才半の間でこの時期を「感染の窓」と呼んでいます。

経路は両親をはじめ、おじいちゃん、おばあちゃんの唾液を介して感染していくと言われています。キスや口移しで食べさせる、熱い食べ物を冷ましてあげようと、ふぅーふぅーと息を吹きかける、スプーンなどの食器の使いまわしなどが主な感染経路になります。かわいい我が子への愛情があるが故の行為が感染の原因になってしまっていたなんてショックですが、ここはあまり神経質になり過ぎる必要はありません。

むしろ赤ちゃんと接する周りの大人がむし歯があればきちんと治療やメインテナンスをして家族で虫歯予防に良い口腔内環境を整えることのほうが子どもへのスキンシップを減らすよりも大事なことになります。反対に、「感染の窓」に注意して3歳まで虫歯菌に感染しなければ、大人になってからも虫歯になりにくいと言われています。それは何故か?虫歯菌の感染を椅子取りゲームに例えると他の細菌たちが椅子を占拠していると新たに座るところがないため感染しづらくなるという状況と思っていただくとわかりやすいかと思います。かわいいお子さんが将来、虫歯で辛い目に合わないようにするために周りの大人達ができる事から始めなければいけませんね!



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医療法人社団マハロ会理事長でアンチエイジングの専門医として東京、千葉、埼玉に大規模歯科クリニックを5医院運営、法人理念は「予防歯科を通じて国民の健康と幸福に寄与する」ことをスローガンとし「歯を健康にしてアンチエイジングを手に入れる方法「歯科革命3.0」など予防に関する書籍を執筆、現在は一般社団法人日中友好予防歯科協会理事長として中国での予防歯科の普及にも尽力している。