「歯は加齢に伴い失われる」とお考えの方、いらっしゃいませんか?
2022年03月11日
執筆者:日本抗加齢医学会専門医 上村英之
歯は歳をとるとだんだんなくなっていくのは当たり前とお考えの方、いらっしゃいませんか?それは大きな間違いです。その証拠として1989年に制定された厚生労働省と日本歯科医師会が「80歳になっても20本以上自分の歯を保とう」という8020運動を推進してきた事によって80才で20本以上の 歯を有する割合は伸びてきています。8020運動が始まった当時の状況は80歳で20本を達成している方の割合はわずか10%未満でした。運動が始まって約30年以上経過した現在では予防歯科が多くの方に浸透し、2016年に行われた調査では51.2%の方が8020を達成していることが報告されています。
一方海外の歯科事情に目を向けると予防先進国の北欧やアメリカなどでは80歳で20本以上の歯を有する人の割合が日本より多いというわけです。このように予防への取り組み次第で歯の寿命は伸ばせることが出来るというわけなのです。それが日本では8020達成者の割合が伸びてきたとは言えまだ50%程度ということと日本は世界でも稀に見る長寿国で歯の寿命が平均寿命に追いついていない現実に目を向けるとさらに予防歯科を推進し国民の歯の健康を守っていかないといけないと思う次第であります。
8020運動が制定された当時と今を比較すると男女共平均寿命はそれぞれ5年半以上も延びきており、いよいよ人生100歳時代が到来しようとしています。食事やおしゃべりを楽しみ健康的な生活を送るためには歯の健康が欠かせません。歯が無くなると自分の食べたいものが食べられなくなったりうまくおしゃべりすることが出来なくなりそれに伴い栄養バランスの良い食事が出来なくなり、社会との関わりを失っていくことになります。60歳以降で歯が抜けていく傾向が顕著になる事を考えると100歳まで生きた場合、40年近くも不自由な生活を強いられることになります。
そのような事にならないよう今から本気の予防歯科を始めましょう。予防歯科のご相談は当院までお気軽にお声掛けください。
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