インプラントってどのくらいもつの?
2021年03月25日
インプラントの寿命について解説してみたいと思います。インプラントの寿命は一般的に10〜15年といわれていますが中には30〜40年と長く持つ方もいらっしゃいます。
ブリッジの寿命が8年、入れ歯が5年に比べるとインプラントの方が成績は優秀と言えるのではないでしょうか?
ちなみにインプラントの10年残存率をみてみると患者さんのメンテナンスの仕方や全身状態、噛み合わせの状態、インプラントをした場所、状況などによって変わってきますが平均して上の場合は90%前後、下の場合は95%前後になっているようです。上の方が下に比べて若干成績が悪いのは、上の方は上顎洞や鼻腔などがありインプラント体を埋められる骨の量に制約ができることが多く固定源を充分に得られにくい事や下顎の骨は緻密骨、上顎の骨は海綿骨といって上の方が骨が軟らかいことに原因があります。
インプラントの寿命を縮める最大の要因はインプラント周囲炎といって歯の清掃不良が原因でインプラントの周囲に細菌感染をおこしインプラントを支える骨を溶かしてダメにする歯周病のような病気になる事です。
また、他には噛み合わせが悪かったり歯ぎしりや食いしばりが強い方は、インプラントを支えている骨に必要以上の負荷がかかりインプラントをダメにするケースも有ります。また、タバコを吸う方もインプラントの寿命にとってはリスク要因となりますので注意が必要です。
せっかく高いお金を支払ってオペまで受けて手に入れたインプラントですのでできるだけ長く持たせるためにもしっかりメンテナンスを継続していきましょう。