インプラントも歯周病にかかる?インプラント周囲炎のお話し
2021年04月19日
インプラントも歯周病にかかるというテーマでお話ししたいと思います。
インプラントの10年生存率の全国平均は、約95%といわれていますがインプラントをダメにする原因の多くがインプラント周囲炎と言われるインプラントの歯周病のようなものによるものです。
インプラント周囲炎とは、インプラント周辺組織が歯周病に感染したような状態になることを言います。まさにインプラントの歯周病と言える状態です。
気をつけないといけないのは歯周病はゆっくりしたスピードで進行していきますがインプラント周囲炎は一度細菌感染を起こすと骨吸収が急速に進行し、自覚症状もないまま重症化していくケースも多いということです。最悪、インプラント撤去をせざるを得なくなる場合や自然に抜け落ちることもあるので注意が必要です。
インプラント周囲炎は歯周病と同じく清掃不足が原因でインプラント周囲に歯周病菌が増殖することによって引き起こされます。またその他、全身的な病気や生活習慣とも発症が関係していますのでリスクファクターとしてはコントロールされていない糖尿病やタバコなどがあげられます。
では、インプラント周囲炎を予防するにはどうしたら良いか、ご自宅でのブラッシングだけでなく、歯科医師、歯科衛生士による定期的なメンテナンスを必ず受けてもらいたいと思います。それと糖尿病の管理や禁煙を心がける事も大事です。せっかく入れたインプラント長く持つように大切にしましょう。