コロナ禍で虫歯や歯周病が悪化しています。
2021年12月09日
執筆者:日本抗加齢医学会専門医 上村英之
本日はコロナ禍で虫歯や歯周病が悪化している実態について解説いたします。実際の外来診療においてもそれは感じるところです。原因はずばり生活習慣の変化にあります。コロナ禍においての歯科医院への受診控えであったり外出が規制される中、自宅で甘いものをダラダラ食いしたり歯磨き頻度が減ったなんて報告も最近出ました。そのYahoo!ニュースの記事を一部、以下に抜粋してお伝えいたします。
日本歯周病学会と日本臨床歯周病学会は11月8日の「いい歯の日」に合わせ、「マスク習慣と歯ならびに口腔ケアにおける意識および行動調査」を20代~70代の男女7766名を対象に実施したところ、「20~30代の若者の5人に1人が朝に歯磨きをしない」という結果が出たのである。これは在宅ワークが増えたこと、そして外では常にマスクをつけることで、見た目や口臭を周囲に気にされにくくなったことが要因と思われる。
たかが歯磨きと思うなかれ。歯磨きをしないことで歯周病になって引き起こされる弊害は、数年先に爆発する時限爆弾のようなもの。 若いうちから歯のケア、歯周病対策をしておかないと、40代、50代になったときに歯周病で苦しみ、命も削るという悲惨な結末が待っている。たった数分の歯磨きをするだけで、高額な治療を回避することもできるのだ。 (出典 Yahoo!ニュース)
以上のような事が虫歯や歯周病悪化の原因となっているのです。
コロナ禍で歯科医院から足が遠ざかった方も多いことだろうと思いますが、なるべく3ヶ月に一回は歯科医院に足を運んでメンテナンスを受けることをオススメします。歯科医院はコロナ前より感染対策を徹底しているので全国的にもクラスター発生事例がないごく稀な業種なのです。まだ予断は許しませんが幸い、日本ではコロナがだいぶ落ち着いている状況です。是非この機会に予防歯科を中断している方は再開を、まだ始めてない方もスタッフ一同、笑顔で御来院をお待ちしています。