ストレスと歯軋りの関係
2021年10月04日
執筆者:日本抗加齢医学会専門医 上村英之
ストレスと歯軋りの関係について解説いたします。
歯軋りは歯のみならず全身にも悪影響を及ぼします。まず、歯に対する悪影響とは、歯軋りによって歯が擦り減ったり割れたりする可能性がある事、また歯を支える歯周組織に対しても歯周病や知覚過敏を引き起こす原因にもなります。また顎に対しては顎関節症を引き起こす事もあります。全身的な悪影響としては頭痛や肩こり、倦怠感などを引き起こすことがあります。
歯軋りの原因には習慣性のものや子供特有の事情によるものがありますが、もっとも原因として多いとされるのがストレスです。 そのストレスを睡眠中に無意識に食いしばることで解消しているものと考えられています。就寝中の食いしばりは食事での噛む力と比べても比較にならないくらい強い力がかかっているのです。たかが歯軋りと考えずストレスフリーな生活を心がけ、ナイトガードというマウスピース等を使った治療を積極的に受けるようにしましょう。