フッ素の効能についてしっかり理解しましょう
2021年03月15日
予防歯科で定期的に塗布しているフッ素にどのような予防効果があるのか正しく知ってもらう為にフッ素の効能について解説したいと思います。
最近では歯に対する衛生意識の高まりや予防歯科の普及に伴い歯科医院でフッ素塗布をされる患者さんが大変、増えてきました。虫歯予防に大変効果的だし治療と違って不快な事は一切ありませんので是非、続けていただきたいと思います。本日はそのフッ素について正しく理解してもらうためにまず何のためにフッ素塗布をしているのかフッ素の効能について正しく理解してもらえるよう解説いたします。フッ素の効能とは
① 歯の再石灰化の促進
口の中では酸によって歯が溶ける脱灰という状態と溶けた歯を修復しようとする再石灰化という状態が常に綱引きをしています。歯を脱灰させる力の方が強くなれば歯に穴があくようになって最終的に虫歯になってしまいますが反対に再石灰化の方が強くなれば虫歯になりにくいというわけなのです。フッ素にはこの再石灰化を促進する働きがあります。
② 歯の質を強くする
私たちの歯は専門的な用語でハイドロキシアパタイトと呼ばれる物質で構成されており、もともと、とても硬いのですが、酸によって溶けやすい性質も併せ持っておりこれをフッ素の力によってフルオロアパタイトと呼ばれる最強の構造に変えることてま酸に負けない強い歯を作ることが可能となります。
③虫歯菌の力を弱める
虫歯菌の力を弱め、酸がつくられるのを抑え歯を虫歯から守ります。
このようにフッ素には虫歯予防に有効な効能がたくさんあります。この事をきちんと理解してこそ予防歯科を続けている意義を感じられることと思います。お子さんを虫歯にさせない事は親御さんの理解がとても重要なのです。また、フッ素塗布はかかりつけ歯科医機能強化型歯科医院の認定を受けている当院では全てを保険で受ける事ができ子供医療費助成制度もあるので実質、無料で受けることができます。近隣の市町村の患者さんも子供医療費助成制度を使うと償還払で受付で一旦お支払いいただいたお金が戻って実質、無料で受けることができますのでお気軽にお声掛けください。