当院はマイクロスコープを導入しています。
2022年12月17日
マイクロスコープとは、歯科治療で用いられる顕微鏡のことで治療部位を高倍率で拡大して視ることができるので精密な治療を実現することができます。特に歯科治療においてマイクロスコープが有効となるのが根管治療です。
根管治療とは歯の内部の歯髄と言われる部分の治療のことで歯髄には神経や血管などが通っており本来、栄養や水分を歯に供給している部分のことです。
しかし歯髄にまで虫歯が達すると歯がズキズキ痛くなったり歯肉が腫れたりするので歯の神経を抜いたり内部に入った細菌を除去し、痛みや腫れといった症状を取り除く根管治療を行わなければなりません。マイクロスコープが登場するまでの根管治療は、歯科医師の経験や勘により暗いトンネルの中を手さぐり状態で治療しているようなものでした。しかしマイクロスコープの登場によって、歯の内部を拡大して視ることができるようになり根管の状態をしっかりと確認しながら治療が行えるようになった為、肉眼で行うよりもはるかに精度の高い治療が可能となりました。
マイクロスコープは現在、様々な会社から販売されており、価格は数百万円のものから1,000万円を超えるものまでありたいへん高価なものです。値段が高いうえにマイクロスコープを使った歯科治療の習熟が歯科医師の間で進まないといった背景もあり日本国内の歯科医院でのマイクロスコープの普及率はまだまだ低い傾向にあるのが実情です。