抜歯の難易度について
2021年02月08日
一口に抜歯と言っても生え方や歯の形などの状態により難易度は変わってきます 。抜くのに時間がかかり外科的侵襲が大きかったり炎症が強い状態で抜くと抜歯後に痛みや腫れが出る場合もあります。
逆に簡単に抜けて痛みや腫れを伴わないケースというのも決して少なくありません。ここでは親知らず抜歯の難易度についてご紹介します。
①生え方による難易度
親知らず抜歯の難易度は、生え方によって違いが出てきます。全てに当てはまるわけではありませんが、一般的には次のような傾向があります。
難易度(低):まっすぐ生えているタイプ
骨の被り具合などによっては難易度が高くなることもありますがまっすぐ生えている場合は比較的に簡単にあっと言う間に抜けることも珍しくありません。上の親知らずにこのケースが多く見られます。
難易度(中):斜めに生えているタイプ
親知らずが斜めに倒れて、手前の歯にぶつかってしまっているケースで下の親知らずでよく見られるパターンです。この場合、ぶつかっている歯の部分を削って取り除き、その後で残りの根の部分を抜くという2段階のステップをふんで抜歯します。
難易度(高):完全に横に倒れているタイプ
親知らずが完全に横になっている状態で下の親知らずでよく見られます。抜き方としては基本的には斜めに倒れているケースと同じですがより深い位置に埋まっているため、難易度は、より高くなります。
生え方以外で抜歯の難易度を高くするもの
②歯根の形
歯根が肥大している
歯根の先端部分が先細りだと抜きやすいのですが逆に肥大していると骨に引っかかり抜けにくくなります。
歯根が曲がっている
歯根が曲がっていると骨に引っかかって非常に抜けにくくなります。
③歯と骨が癒着している
年齢とともに周囲の骨と歯が癒着といってくっついていく傾向かやあり同じ条件でも20代で抜歯するのと歳を、とってから抜歯するのとでは、難易度が変わってくるのです
④虫歯が進みすぎている
歯が虫歯でボロボロになっていると器具が上手く使えなくなり難易度が高くなります。
⑤抜歯対象周辺の血管や神経の位置
下の親知らずの周辺には大きな血管と神経が通っています。それらを傷つけないよう慎重な配慮が必要となり、抜歯の難易度が高くなります。
⑥口の開きやすさ
患者さんの中にはお口があまり開かない方がいらっしゃいます。そのような場合は器具が入れづらくなるため、抜歯が難しくなります。
⑦炎症の度合い
炎症が強い時に抜歯しようとすると麻酔がききづらいことがあります。その都度麻酔を追加し何本も打たなければならなかったりなど、抜歯が大変になってしまうことがあります。
以上のように同じ抜歯でもその歯の状態によって難易度は違います。それに加えて術者の経験や技術によっても違うのは当然です。LeaLea歯科・矯正歯科クリニックでは口腔外科学会専門医、指導医の資格を持ち年間、数百本の難抜歯症例をこなしている外科担当のドクターが在籍しております。他の医院で抜けないと言われた症例でも一度、ご相談ください。