抜歯後の出血について解説
2021年05月24日
抜歯後の出血に関する解説をしたいと思います。
抜歯は出血を伴いますがガーゼをギュッと噛んで圧迫止血することで通常なら30分〜1時間程度である程度止血してきます。血がにじむ、唾液に血が混じる程度は術後12〜24時間中は異常ではありませんのでご心配なく、
中には血友病などのような血液の病気をお持ちの方や血液をさらさらにする薬といわれるワーファリンなどの抗凝固薬やバイアスピリンのような抗血小板薬を服用されている方は出血傾向が高く止血に時間がかかる場合があります。
なかなか、血液が固まりきらずゼリーの様な状態が長く続いて気持ちが悪いという方もいらっしゃると思いますがうがいを頻繁にするなどはお控えください。口腔内の血の塊を軽く拭き取る程度にして湿らせたガーゼを新しく創部に当てて圧迫止血を繰り返してください。それでも出血が続く場合は、とっておきの止血の方法としてお茶や紅茶などのティーバッグを少し湿らせガーゼと同じ要領で創部に当てて圧迫止血してみてください。お茶に含まれるタンニン酸という成分が血液凝固を促進して止血しやすくなります。それでも鮮血が出て出血量が減らなかったりする場合は、当院までご連絡ください。