日本人とアメリカ人の歯に対する意識の違い
2022年07月30日
日本でも予防歯科の概念が広がりつつありますが残念ながらまだ歯医者は歯が痛くなってから行くところという考えの方がまだ主流のようです。
かたやアメリカでは歯医者は歯が痛くなる前に予防しに行く所という考えが主流です。
この背景には両国の保険制度の違いも影響しているかと思います。日本では歯の治療はほぼ保険でできるのでなんでも安価に治療を受けられ気軽に歯医者にいけますがアメリカで歯が痛くなってから歯医者に行くとたとえば根の治療に数万円から数十万円かかると言われています。歯が悪くなってからでは治療費もかさむので予防をして治療をしないで済むようにしているというわけです。
それに加えてアメリカ人は白くて美しい歯は一種のステイタスと考える人が多く子供のころから矯正やホワイトニングしたりするのがあたりまえになっているのです。
アメリカでは歯が汚かったり太っていると自己管理ができていないという烙印を押され仕事や就職の上でも不利に作用することがあるくらいなのです。このようにまだアメリカと日本では予防歯科に対する患者さん自身の意識に大きな乖離があります。我々歯科医療従事者はもっと予防歯科を啓蒙しアメリカなみの意識に引き上げていかないとならないと考えています。