明眸皓歯は美人の条件
2021年10月06日
執筆者:日本抗加齢医学会専門医 上村英之
明眸皓歯は美人の条件という事について解説いたします。明眸とはパッチリと美しく澄んだ目元の事で皓歯とは、健康的な白い歯を意味する言葉です。絶世の美女とうたわれた楊貴妃は明眸皓歯によって玄宗皇帝の寵愛を受け美人を形容する言葉として我が国にも定着しました。
しかしその美しさに溺れた玄宗は政治を顧みず国に混乱を招き楊貴妃は結果的に扼殺されてしまいます。詩人杜甫は非業の死を遂げた楊貴妃をしのんで、この悲劇を「哀江頭詩」(あいこうとうし)に詠い、「明眸皓歯今何処にか在る」と悲しみました。明眸皓歯はもとは楊貴妃の美貌を形容した語として作られましたが現在でも美人を形容する言葉として使われているのです。