根の治療に時間がかかる理由
2021年01月23日
歯が痛くなると麻酔をして神経をとったり、感染した神経をきれいに掃除したりと歯の根の治療をした経験がある方も多いと思います。
歯の中には歯髄とよばれる神経や血管などが通っている管がありそれを根管と言い、感染した歯髄を除去して綺麗にしてから薬剤を入れる治療を根管治療といいます。
根管治療は歯髄が炎症や感染を起こした時に必要になります。 原因は深い虫歯、歯の亀裂、外傷などです。炎症や感染をそのまま放置しておくと、 歯が猛烈に痛んだり、根の周囲の組織に炎症が広がったり、歯肉が腫れたりします。 場合によってはリンパ節が腫れたり発熱したりと全身的にも影響が出ることもあります。 根管治療によって、これらの症状が軽減したり、治癒したり、予防できたりするのです。
根管治療では、痛んだ歯髄を除去して、根管を注意深く清掃し、 再度の感染を防ぐための大事な治療として行います。痛みの程度が酷かったり虫歯を長い期間放置して感染の度合いが進んでいたら治療にもかなりの回数を要する場合も出てきます。早くて2~3回、状態が悪いと数ヶ月治療かかる場合もあります。根気強く通って完全に治るまで頑張ってください。根の治療を途中で中断してしまうと最悪、抜かざるをえなくなる場合があります。根の治療は建築工事に例えるなら基礎工事に当たります。基礎が悪いところに家を建てられないと理解してもらえればわかりやすいのではないでしょうか