正しい入れ歯のお手入れ方法
2022年03月21日
執筆者:日本抗加齢医学会専門医 上村英之
歯を磨がないと歯に歯垢がついて虫歯や歯周病の原因になるように入れ歯もきちんと洗って正しく手入れをしないと歯垢が付着し不潔な状態で使用することで口臭やカビの一種であるカンジタ菌による感染が起こりカンジダ症や口内炎などの原因にもなります。
また、要介護者においては誤嚥性肺炎などの原因にもなりうるので注意が必要です。ここでは正しい入れ歯のお手入れについて学んでいただきたいと思います。
まず、タイミングですが入れ歯のお手入れは食後に行うようにしましょう。食後、入れ歯をはずして、流水下で入れ歯専用の歯ブラシを使って洗浄してください。
入れ歯を洗浄するとき、歯磨き粉を使うと研磨材の成分により入れ歯の表面に傷をつけて汚れや細菌が付着しやすくなってしまうので歯磨き粉は使わずに義歯専用の洗剤を使用するようにしましょう。
入れ歯を洗う際、床などに落としてしまうと割れたり小さい部分入れ歯などでは失くしてしまう可能性があるので洗面器や容器に水を張って洗浄すれば、そのようなリスクが避けられます。また洗浄が終わって外した入れ歯をそのまま放置すると乾燥し変形、ひび割れの原因になりピッタリ合わなくなるので必ず保存容器で水に浸して保管しましょう。
その際、水は毎日交換してください。熱湯やアルコールの消毒は避け、就寝時には入れ歯洗浄剤を入れて保管すると、なお清潔に保つことができます。
入れ歯に問題がないと思われても半年に1回ぐらいはかかりつけ歯科医院で入れ歯の状態を見てもらうようにしましょう。正しく入れ歯をお手入れすることで長く使用することができるようになりますので是非、実践してしてみてください。
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