歯の健康無くして健康寿命の延伸なし
2021年07月06日
皆様は健康寿命と歯の健康との相関性について考えたことがありますか?
健康寿命とは、健康上の問題で日常生活が制限されることなく生活できる期間と定義づけられています。
日本人の平均寿命は平成25年の調査で女性が86.61歳、男性が80.21歳と、世界でもトップクラスの水準を誇っていますが平均寿命と健康寿命との間には、残念ながら男性では約9年、女性では約13年もかい離があると報告されています。要するに人生最後の約10年間は健康上の問題で日常生活に支障をきたし、なんらかの介護を要する状態になるということでございます。人は寿命を全うするまで誰の世話にもならず自立して肉体的、精神的に健康的な生活を送れることが理想だと思います。
いわゆるピンピンコロリを目指すのに歯の健康は欠かせないのです。歯が多く残っている人は歯が少ない人に比べて認知症発症や転倒する危険性が低いということが様々な調査研究でわかってきています。歯が少ない人でも入れ歯をちゃんと入れている人はそのリスクは下がると言われています。
歯が20歯以上残っている人や歯がほとんどなくても入れ歯によりかみ合わせを回復している人は歯が無くなり入れ歯を入れていない人に比べて認知症の発症リスクが最大1.9倍になるということが言われているのです。
歯の健康が健康寿命の延伸に大きく関わっていることがご理解いただけたことと思います。80歳で20本の歯を残そうという8020運動を皆様も達成できるように若いうちから予防歯科に通う習慣をつけることが非常に重要になってきます。まだ始めてない方も遅すぎることはありません。さっそく始めてみませんか予防歯科!