歯周病の原因
2022年05月08日
成人の8割が罹患していると言われている歯周病、今では歯を失う原因だけでなく様々な全身疾患に関与していることがわかってきており人生100歳時代を健康的に過ごすために歯周病対策をしっかりと行うことが急務になっております。
対策を行うにはまずは敵を知ることから始めなければなりません。歯周病はどんな原因で進行していくのか見ていきましょう。
歯磨きが不充分だと歯垢(プラーク)という細菌の集まりが歯周ポケット(歯と歯ぐきの間の溝)にたまります。そしてこの細菌が繁殖することで周りの歯茎や骨に悪影響を及ぼすようになります。これが歯周病の原因です。
最初は歯茎が赤くなったりする程度でほとんど自覚症状らしきものはありませんが次第に歯ぐきが赤くブヨブヨとした感じになって出血しやすくなってきます。そして細菌による毒素による炎症がもっとひどくなると膿がたまり腫れてきて痛みを伴うようになってきます。膿がたまることで口臭もひどくなってきます。このような状態が慢性的に続くと歯を支える歯槽骨が侵され歯がグラグラしてきて最終的には歯が抜けてしまいます。
歯周病の原因は歯垢だけでなく歯垢を放っておくことで石灰化した歯石もその原因になってきます。歯石は歯磨きだけでは取り除けないため、歯科医で定期的に除去してもらわなければなりません。歯垢や歯石をためていると歯周ポケットが深くなり、さらにそこに歯垢がたまりやすくなって、ご自身の歯磨きだけでは歯垢を取り除くことができなくなります。
歯周病を助長する要因としてストレスや喫煙などの生活習慣や、糖尿病などの病気によって免疫機能が落ちていると歯周病はさらに進行しやすくなります。
以上のように歯周病は直接的要因と間接的要因が複合的に作用し合いながら進行していきます。これらの要因を排除していくことこそが歯周病予防の第一歩なのです。まだ予防歯科を始めていないという方も今からでも遅くはありませんので是非お気軽にお問い合わせ下さい。