歯周病患者はコロナの重症化リスクが高くなるとの海外臨床研究、 死亡はなんと約9倍も
2021年10月05日
執筆者:日本抗加齢医学会専門医 上村英之
先日NEWSポストセブンに出た大変興味深い記事を皆様に紹介したいと思います。歯周病患者で新型コロナに感染した人は歯周病がない人よりも集中治療室に収容されるのは3.5倍、人工呼吸器の装着は4.5倍、死亡はなんと約9倍とリスクが高いことが、海外の臨床研究で判明しました。
「この研究は中東のカタールで、新型コロナと診断された患者568人を対象に行なわれました。電子カルテが普及しているカタールでは、こうした分析が可能だったのです。日本では全く注目されませんでしたが、ヨーロッパ歯周病学会(EFP)は、新型コロナの重症化を防ぐためには歯周病治療が必要、と警鐘を鳴らしています」とあります。歯周病が全身疾患の発症や重症化に関わっていることは周知の通りですが新型コロナの重症化にも大きく関わっているのですね。たかが歯周病と考えずしっかり予防していくことが歯を守り全身の健康維持増進につながります。
(一部、NEWSポストセブンの記事を抜粋)