歯石のつきやすい場所とは?
2021年07月22日
執筆者:日本抗加齢医学会専門医 上村英之
歯周病の天敵、歯石のつきやすい場所について解説したいと思います。
歯石は唾液中のカルシウムやリンの成分が歯垢に取り込まれ石灰化したものです。よって唾液に触れやすい場所に歯石はつきやすいという事になりますが、まず下の歯では前歯の裏側、ここは舌下腺、顎下腺という唾液腺の開口部があります。上の歯では奥歯の頬っぺた側、ここには耳下腺といわれる唾液腺の開口部があります。
この2か所に特に歯石がつきやすい傾向にありますのでセルフケアの際は特にこの部分の清掃を念入りに行う必要があります。しかしセルフケアだけではできてしまった歯石を取り除く事は出来ませんので歯科医院で取り除いてもらいましょう。更に言わせていただくと予防歯科を成功させるためには歯石ができてから取り除くのではなく歯石になる前のバイオフィルムの段階で定期的に清掃を受けることをおすすめします。人生100年時代を健康的に過ごすためには歯の健康が不可欠です。予防歯科はまだ始めてないという方も是非はじめましょう、本気の予防歯科!