虫歯、歯周病などの口腔疾患とメタボリックシンドロームの関係性
2021年06月13日
虫歯、歯周病などの口腔疾患とメタボリックシンドロームの関係性について解説いたします。
一見、虫歯や歯周病がメタボリックシンドロームとどう関係があるの?と思われる方も多いのではないでしょうか?
メタボリックシンドロームとは「内臓脂肪症候群」と言われ内臓のまわりに脂肪が過剰に蓄積しさらに高血圧、高脂血省、高血糖のいずれか2つ以上を併せもった病態のことをいいます。これらの状態をさらに放置すると最終的には脳卒中や心不全などの重篤な状態になり死に至ります。ただ、このメタボリックシンドロームは、いきなり重篤な状態になるわけではなく不良な生活習慣から発生し徐々に進行することがわかっており、その原因のひとつに虫歯や歯周病などの口腔疾患が関与しているということがわかってきました。何故、虫歯、歯周病があるとメタボリックシンドロームに発展していくかを解説しますと虫歯や歯周病が原因でよく噛めなくなるとまず、肉や野菜の摂取量が減りタンパク質やビタミンが不足してきます。一方、食べやすいうどんなどの炭水化物系の摂取量が増えメタボの原因を作っていきます。また早食いになることも食べる量自体が増えメタボになりやすくなるのです。
メタボにならない為には丈夫な歯を持ち、バランスの良い食事を良く噛んで食べるということが非常に大切なことなのです。食は健康の基本です。適度な運動や良質な睡眠などとともに普段から良い生活習慣を心がけておけばメタボリックシンドロームをメタボリックドミノの上流の方で食い止めることができるのです。健康は失ってから取り戻すのは大変です。健康なうちからそれをずっと維持していくという考え方にシフトしていかなければなりません。そのためにも予防歯科を是非始めましょう。