虫歯、歯周病を薬で治す3DS療法とは?
2021年03月06日
虫歯、歯周病が薬で治る?そんな方法があるのとお思いの方も多いのではないでしょうか?
あるんです。本日はそんな3DS療法について解説したいと思います。3DS療法とはDental Drug Delivery Systemの略で、虫歯や歯周病のリスクが高い人に対して虫歯菌や歯周病菌の除菌を行なう最新の予防方法のことです。
その方法は、まず、唾液検査でリスクの判定を行い、一定以上のリスクが認められた場合、歯科衛生士が歯石やバイオフィルム等を徹底除去し口腔内をきれいにした後、抗菌剤と殺菌消毒薬入りの専用のマウスピースをお口に装着することで虫歯菌や歯周病菌を除菌する治療法です。
過去の動画でもむし歯や歯周病は細菌による感染症であることは何度も申し上げてきましたが歯ブラシだけでは効果として限界があります。実際、きちんと歯を磨いているのに、虫歯や歯周病を繰り返す人もたくさんいます。そんな方に3DS療法による除菌は大変効果的なのです。
3DS療法による除菌効果の持続性には個人差がありご自宅でのブラッシング状況や砂糖の摂取状況など生活習慣が改善されていれば、半永久、そうでなければ1年くらいになります。予防をもっとしっかりやっていきたいという方はご検討いただけたらど思います。
一般的には以下のような方が3DSの適応者になります。
①むし歯、歯周病になりやすい。むし歯や歯周病で苦労してきた方
②細菌検査(唾液検査)の結果、虫歯菌、歯周病菌の比率が高い患者さん
③生涯、自分の歯を保ちたい方
④矯正治療やインプラント治療を始めようと思っている方
⑤妊娠予定や授乳中でお子様をむし歯にしたくない方
最後に3DS療法は一部の歯医者さんでしか行われおらず、また、保険適応外の自費診療になるため、料金については、最寄りの医院にお問い合わせください。当院での料金表は概要欄に載せてありますので参考にしてください。