虫歯の進行段階と各治療方法について
2021年02月25日
- C0(初期虫歯)
虫歯になりかけの状態でまだ穴は空いていませんが
歯の表面がわずかに溶けて白く脱灰という状態になっています。痛みは全くありません。
治療方法
この段階なら、歯を削らすにしっかりした歯磨きやフッ素を使って再石灰化を促しきちんと虫歯予防をすれば進行を食い止めることが出来ます。
自然治癒を狙えるギリギリの段階です。定期的にフッ素を塗りましょう。
- C1(エナメル質の虫歯)
虫歯が歯の最表層にあるエナメル質に限局してある状態でこの段階では痛みをまだ感じません。
治療方法
虫歯になった部分を削り、インレーという詰め物をする方法や前歯などの目立つ部位の治療には樹脂系の材質でコンポジットレジン(CR)という白いプラスチックを詰める治療方法があります。
虫歯が浅い場所にあるのでこの段階では麻酔もいりません。治療回数も1〜2回ですみます
- C2(象牙質の虫歯)
虫歯がエナメル質の下の象牙質の層まで達した状態です。この段階では象牙質の中でもより深く虫歯が進行すると甘いものや冷たいものがしみるようになったり痛みを感じることもあります。
治療方法
局所麻酔を使い虫歯になった部分を削り詰め物をします。その際、削った深さが神経に近い場合、神経を保護する薬を塗布し、その上からインレーを詰めたりレジンというプラスチックの詰め物をする場合があります。治療回数は2〜3回というところでしょう。
- C3(神経まで達した虫歯)
虫歯が神経まで進行した状態です。この状態では何もしなくても激しい痛みを感じます。
治療方法
この段階になると局所麻酔下で歯の神経を取り除いて、根の治療を終了後全体的にクラウンという被せ物をします。
治療期間は通常で1か月〜2ヶ月はかかりますが根の先端にまで病巣が広がっている場合は数ヶ月かかる場合もあります。
- C4(歯根まで達した虫歯)
虫歯が進んで歯のほとんどが無くなってしまった状態です。
この段階までくると、ほとんどの場合は歯を残すことはできず抜歯することとなります。
抜歯すると失った歯を修復するためにブリッジや入れ歯、インプラントでの治療となり数ヶ月から半年くらいの治療期間を要し、さらにインプラントやセラミックブリッジ、自費の入れ歯などを選ぶと経済的負担もかかるようになります。
皆さん、いかがですか?虫歯治療は早ければ早い程、治療回数も少なくてすみ肉体的、精神的、経済的負担も軽くて済みます。歯医者に予防で定期的に通っているひと
は万が一、虫歯ができても早期発見、早期治療ができるのでそれだけでもメリットになりますね