虫歯や歯周病の定期検診の重要性
2021年11月17日
執筆者:日本抗加齢医学会専門医 上村英之
虫歯や歯周病の定期検診の重要性について解説いたします。
なぜ大事かというと虫歯や歯周病で自覚症状が出て「歯医者に行かなきゃ」と思った時にはすでに重症化していることが多いからです。虫歯の場合、痛い、しみる、噛めないなどの症状が出た時は虫歯が神経に達していることが考えられます。その場合の処置としては神経をとらなければならず簡単に詰めて終わりというわけにはいかなくなるのです。また、歯周病の場合だと痛い、噛めない、歯がグラグラするなどの症状がでた場合は歯周病の末期の可能性があり最悪、歯を抜かなくてはならなくなります。虫歯や歯周病は初期での治療介入することで治療も簡単に済みますし歯へのダメージを最小限にとどめることが出来るのです。もっと言うと先日のブログでも解説した通り、歯は出来るだけ削らないで済むようにすることが一番重要な事で削らないで済ませるために歯医者に定期的に通い検診、予防歯科を受けるという概念に考え方を変えていかねばならないと思っています。歯医者の利用法は今までは痛くなったら行くところでしたがこれからは治療しないで済むように利用するところに是非変えていってもらいたいと思います。