見逃さないで子供の歯の白濁‼️
2021年02月01日
歯に出来た白い斑点や帯状の白濁、穴はあいていないけどこの白くなった部分は何なのでしょうか? この白濁はホワイトスポットといいその原因は二つ、初期虫歯かエナメル質形成不全によるものです。むし歯といえば黒くて穴が空いている状態を想像しますがその始まりが、初期虫歯によるホワイトスポットであることがあります。歯の表面からカルシウムやリンなどのミネラル分が溶けだす脱灰という状態が進むと歯は光沢を失い白濁し始めます。これが初期のむし歯の状態でどんどん脱灰が進んでくると歯に穴が空いて黒くなっていきます。まさに虫歯になるかならないかの瀬戸際の状態なのですね。しかし脱灰を起こしたからといって必ずむし歯が進行するわけではなく歯には再石灰化作用という独自の修復作用が備わっています。その再石灰化作用を促すものがフッ素なのです。個人差はありますが初期虫歯による白濁はフッ素を定期的に歯科医院で塗ったりお家での歯ブラシでフッ素入りの歯磨き粉を使うことで白さが目立たなくなる場合もあります。
白濁のもう一つの原因であるエナメル質形成不全症とは主に遺伝や生まれつきの病気、胎内にいるときのなんらかの障害によって、エナメル質が正常に形成されなかった為に出来る白い斑点です。 エナメル質形成不全の場合、初期のむし歯と違って、再石灰化による治癒は期待出来ません。また、すぐに治療をしなければならないという状態ではありませんが審美的な悩みが大きくどうにかしたいという患者さんにはご希望によって白濁の部分だけ最小限に削って詰め物をする事があります。が欠点としてレジンという材料の特性上、着色や脱離は避けられないので数年後にやり変えが必要になることもありますのでご理解の上お申し出下さい。