部分入れ歯の鉤歯は虫歯や歯周病にかかりやすいので要注意!
2021年09月07日
執筆者:日本抗加齢医学会専門医 上村英之
部分入れ歯の鉤歯が虫歯や歯周病になりやすいことについて解説いたします。そもそも鉤歯とは何かということをまず説明しなければなりませんが鉤歯とは部分入れ歯を入れる時に支えになるバネがかかる歯のことです。
鉤歯は構造上、食べかすや歯垢が溜まりやすく、また入れ歯に加わる力を支えなければならないため虫歯や歯周病が進行しやすくなるというわけなのです。入れ歯の安定に重要な役割を果たしている鉤歯の寿命を延ばすためには毎日のブラッシングと定期的な歯医者でのケアが大事なのです。
そして入れ歯を長く使用していくと金属のバネが緩んだり折れたり、変形したりすることがあります。それをそのまま放置して使用すると鉤歯に余計な負担をかけることになりますので、定期的に歯科医院で入れ歯の調整を受けることが大切です。