顎に痛みや違和感があったら顎関節症かも知れません。
2021年01月24日
「顎関節症」は、虫歯、歯槽膿漏(しそうのうろう)に並ぶ第3の歯科疾患と言われ、学校検診にも取り入れられています。
症状として、顎関節やアゴ周辺の筋肉の痛み、雑音(コキコキ、カクカクする)、口が急に開かなくなる、口の開け閉めの際動きが悪くなるなどがあります。
顎関節痛の発生メカニズムは不明なことが多く、日常生活での習慣(癖)や顎の骨の変形(病気などで)、歯並び、歯の状態(虫歯などで噛めていなかったり、欠損している)、緊張、ストレスなど多くの因子が積み重なり引き起こされます。主な原因には次のようなものがあります。
1. 解剖要因: 顎の関節や顎の筋肉の構造的弱さ
2. 咬合要因: 不良なかみ合わせ
3.精神的要因: 精神的緊張の持続、不安な気持ちの持続、気分の落ち込み感覚の持続
4. 外傷要因: 打撲、転倒、交通外傷
5. 行動要因:
1) 日常的な習癖
頬杖をついたり受話器の肩ばさみ
携帯電話やスマホの 長時間操作、
爪かみ、筆記具かみ、うつぶせ読書
2) 食事
硬いもの、ガムを良く食べる。片側でのかみ癖
3) 睡眠
歯ぎしり、睡眠不足、高い枕や固い枕の使用、
就寝時の姿勢(うつぶせ寝)、手 枕や腕枕
4) スポーツ
コンタクトスポーツ、球技スポーツ、ウインタースポーツ、
スキューバダイビング
5) 音楽
楽器演奏(特に吹奏楽器)、歌唱(声楽、カラオケ)、発声練習(演劇等)
6) 社会生活
緊張が持続する仕事、コンピューター作業、精密作業、重量物運搬、人間関係での緊張
などがあります。思い当たる事があり痛みが出たら歯医者さんに早めに相談してみてください。