3ヶ月毎の定期的なケアおススメする「理由」
2020年11月12日
虫歯・歯周病の原因となる虫歯菌・歯周病菌は、歯にこびりつくプラーク(歯垢)や、たくさんの細菌が集合して膜になった「バイオフィルム」に棲みつきます。
お風呂場の排水溝のヌメリを思い出してください、それが「バイオフィルム」わかりやすいです例です。
バイオフィルムの特徴は、表面にくっつく性質が強く簡単には剥がれないため、専用の器具を使わなければなかなか除去できないことです。
むし歯の原因菌は食品に中の糖を栄養源としてネバネバした物質をつくり、歯の表面にしっかりくっつき、 それが溜まって「バイオフィルム」になります。
むし歯の原因菌はこのバイオフィルムに守られて増殖し続け、 内部でどんどん酸をつくり歯の脱灰(歯のエナメル質から成分のリンやカルシウムが溶出すること)を進めます。
こうしてむし歯が進行していくのです。
歯周ポケット(歯と歯肉の境目)内についたプラークは歯周ポケットを広げて、どんどん奥に入り込みバイオフィルムを形成します。
この中で歯周病原因菌が強い毒素を出し、周囲の歯肉や歯槽骨などの組織を破壊し、 歯を支える骨がだんだん溶けていき、ついには歯が抜けてしまうのです。
バイオフィルムを除去するのに現在、最も効率的・効果的な方法と考えられているのが、PMTCです。
PMTCとは、歯科衛生士(Professional)が専用の器械を使用して(Mechanical)歯を(Tooth)磨く(Cleaning)ことです。
専用の器械を使い、ご家庭の歯磨きでは落としきれないバイオフィルムを除去します。
バイオフィルムは、3~4ヶ月の間に育ち、その後石灰化して歯石に変わります。
当院では、歯石になってから除去するのではなく歯石の付着のない状態を維持するためにバイオフィルムの段階で除去してあげる事をお薦めしています。
それが3ヶ月毎の定期メンテナンスの理由です。
バイオフィルムの段階でのクリーニングでは超音波スケーラーを使用する事なくPMTCだけでできるため、施術が全く痛くなくむしろ気持ち良くエステに通うような感覚で歯医者を利用していただけます。
毎回の施術が痛くで辛いものならなかなか長続きしませんが、気持ち良く受けられるものなら長続きしますよね!
歯医者さんに気持ちよく通って健康を維持していただけるよう、マハロ会グループは全力を尽くします。