8020運動の達成度はどのくらい?
2021年06月17日
本日は8020運動の達成度について解説したいと思います。8020運動とは1989年(平成元年) 厚生労働省と日本歯科医師会が80歳で20本の歯を残して充実した食生活で健康的な人生を楽しみむために制定した運動ですが 制定から30年以上が経過した中、達成度はどの程度なのかを検証してみる必要があろうかと思います。
厚生労働省の発表によりますと8020達成率は、運動開始当初は7%程度(平均残存歯数4~5本)でしたが、
その後、2017年6月に厚生労働省が発表した歯科疾患実態調査(2016年調査)では、達成者が51.2%となりました。80歳の約半分の方が20本の歯を有しているということになり運動開始時と比較するとだいぶ伸びている感があります。
しかし一方で30年前と比べると人間の寿命もだいぶ伸びてきており歯の寿命が人の寿命に追いついているとはまだいえない状況にあります。30年の歩みの中で歯科保健の向上や予防歯科の浸透でこれだけの成果を出せたのですから8020達成度を更に上げていくべく我々歯科医療従事者は予防歯科の啓蒙に全力を尽くしていかなければなりません。