「キシリトール」は、どうして虫歯予防に効果があるの?
2020年10月24日
キシリトールは、虫歯予防効果が証明されている天然甘味料。
白樺や樫の木からとれる天然甘味料でガムのタブレット等に使用されていて砂糖と同じくらいの甘味があります。
むし歯を予防する効果があり、厚生労働省より食品添加物として認可されていて世界保健機関(WHO)や 国連食糧農業機関(FAO)もその効果を認めています。
むし歯菌は食べ物の中の糖分を分解して酸を作り出し、これがむし歯の原因になりますが、キシリトールは虫歯菌に分解されず酸を作らないので虫歯にならないというわけなのです。
また、その他の効果として歯の再石灰化も促します。
キシリトールはガムのタブレットの原料として使われる事が多くガムを噛む事で唾液分泌を促すため、唾液による自浄作用や唾液自体による歯の再石灰化も期待できるようになります。
歯科医師の立場からいうとむし歯予防のためには、キシリトールが100%配合されているガムまたはタブレット5gを毎食後に摂取し、これを継続するとよいと思います。
ガム1個に1.5グラムのキシリトールが入っているので4個/日が目安となります。
朝、昼、晩の食後と寝る前にキシリトール配合のガムなどを摂取するのが有効とされています。
ただし、キシリトール配合であっても100%のもの以外は砂糖や水飴など糖類が含まれていることがあるので注意が必要です。
あくまでも虫歯予防の一つの手段にすぎずプラークを取り除くわけではないので、毎日のブラッシングはしっかり行ったうえで使用してみて下さい。