歯周病はサイレントディジーズ(静かなる病気)
2020年11月16日
歯周病はサイレントディジーズ(静かなる病気)
~ほとんど症状なく進行し、気がついたころには末期の可能性が~
お口の中には、およそ300~500種類の細菌が住んでいます。
歯ブラシが不充分だったり、砂糖をたくさん摂取すると細菌がネバネバした物質プラークを作り出し、歯の表面にくっつきます。
このプラーク1mg中には10億個の細菌が住んでおり、これがむし歯や歯周病の原因になります。
プラークは次第に石灰化し、歯石に変化します。
こうなると、ブラッシングだけでは取り除くことができません。
この歯石の中や周りに更に細菌が入り込み、歯周病を進行させる毒素を出し続けます。
歯周病は、細菌の感染によって引き起こされる「炎症性疾患」です。
歯と歯肉の境目の清掃が行き届かないでいると、そこに多くの細菌が停滞し周辺歯肉に炎症を起こし赤みをおびたり腫れたりします。
しかし、初期においては痛みを伴う症状はほとんどありません。
そして、さらに進行すると「歯周ポケット」と呼ばれる歯と歯肉の境目が深くなり、より清掃性が悪くなります。
こうなると、自分自身のブラッシングだけでは充分ケアできなくなり、炎症の度合いはますますひどくなり、歯肉から膿が出たり口臭が強くなったりします。
が、まだ重篤な自覚症状はありません。
さらに進行し、いよいよ歯を支える土台である「歯槽骨(しそうこつ)」が溶けて歯が動くようになると噛みづらくなって、最後は抜歯をしなければいけなくなってしまいます。
歯周病は自然治癒することがありません。
歯科医院で定期的なケアを受けると同時に、自宅でのブラッシングも頑張って一生持つ歯を作りましょう!