虫歯はどうしてできるの -虫歯発症のメカニズム-
2020年11月17日
口の中には、虫歯菌の代表格であるミュータンス菌が住んでいます。
ミュータンス菌は食物中に含まれる糖分をエサにして、菌は活発に活動をはじめます。
ミュータンス菌は、食べた糖を分解してプラークを作ります。
プラーク(歯垢)とは、歯の表面や歯と歯ぐきの境目などに付く白いネバネバした「かたまり」をいいます。
プラークは、歯にしっかりと付着しているため、うがいなどでは簡単に落ちず、歯ブラシや歯間ブラシ、フロスなどを使用しなければなかなかきれいに落とすことが出来ません。
歯科医師や歯科衛生士などの専門職の人でも、完全に落とすことは困難と言われています。
プラークが古くなるとさらにミュータンス菌が増殖します。
増えたミュータンス菌は、糖を発酵させて乳酸などの酸を生成し口内のPHを下げPH5.5を下回ると歯の脱灰(だっかい)が始まります。
ミュータンス菌は高濃度の酸で歯を溶かします。
食後の口腔内は、食べ物中の糖分をエサに、乳酸菌や虫歯菌が酸を生成することで酸性に傾き、歯のカルシウムを溶かします。この現象を脱灰(だっかい)と言います。
脱灰が進むと歯に穴があき虫歯になるのです。