訪問歯科診療の対象者とは
2021年07月29日
執筆者:日本抗加齢医学会専門医 上村英之
どういった方が訪問歯科診療を受けることができる対象になるかについて解説いたします。
訪問歯科診療は高齢やなんらかの疾患が原因で介護を受けておりお身体が不自由で歯科医院までの通院が難しい人を対象に行われており介護認定が必要となっております。訪問歯科診療で行われることは虫歯や歯周病の治療、抜歯、入れ歯の修理作製、口腔ケア、摂食嚥下リハビリ、などほぼ一般外来で行われる事と同じ内容ができます。
またカバーする範囲は当院から半径16キロ以内という事が保険診療のルールとして決まっておりそれを超えての訪問歯科診療はできない事になっております。よって訪問歯科の対象者は通院が困難で介護認定を受けており依頼するクリニックが16キロの範囲内にあるという事が条件になります。訪問歯科診療はだいぶ社会に浸透してきましたが「わざわざ先生に来てもらうのは悪い、気が引ける」とか、ご依頼に躊躇されている患者さんもまだ多いような気がします。なんらかの症状があったり積極的に誤嚥性肺炎などを予防するための継続的な口腔ケアや摂取嚥下リハビリを受けたいという方は遠慮なくお気軽にお申し出ください。専門のスタッフがお悩みを解決してまいります。