生えたての前歯が八の字に開いています。どうしよう
2021年08月21日
執筆者:日本抗加齢医学会専門医 上村英之
永久歯の前歯の生え変わり時期に起こる前歯が八の字に開いて前歯と前歯の間に隙間ができる現象について解説致します。
6歳前後の時期に上の前歯は乳歯から永久歯に生え変わりますがこの時期に上記のような現象がよく見られます。見た目が良くないのでこの時期をアンデルセンの童話、みにくいアヒルの子にちなんで小児歯科ではugly dukling stage(みにくいアヒルの子の時期)と呼んでいます。
親御さんは心配されることと思いますが上の前歯が八の字に開いて生えてくること自体は異常なことではありません。次々と隣の歯が生えてくるにしたがい押されて隙間がだんだんなくなります。そして犬歯が生えてきる頃には、ほとんどの場合自然に治っていきます。このように生えたての前歯の隙間はむしろ成長過程において必要なものとお考え下さい。矯正治療をしなくても自然に治るケースがほとんどですが年齢を重ねてもいつまでと隙間が埋まって来なければ正中過剰歯などの疑いもありますのでかかりつけの歯医者さんでみてもらってください。当院には日本矯正歯科学会の認定を受けたドクターが在籍していますのでお気軽にご相談ください。