もっとも多く見られる口内炎
アフタ性口内炎とは?
2021年10月25日
執筆者:日本抗加齢医学会専門医 上村英之
口内炎の中でも、もっとも多く見られる口内炎、アフタ性口内炎について解説致します。まずアフタ性口内炎の好発部位は頬の内側や舌、唇や歯ぐきの粘膜で形状は境界がはっきりしており表面が白または黄色の膜で覆われ、周りが赤くなった状態です。
症状は痛みやしみを伴います。とくに食べ物が触れたりお醤油などがあたると強烈に痛みます。経過はほっておいても1〜2週間程度で自然に治ってきますが不快感を早く取り除きたい場合はやはり歯科医院で治療を受けて下さい。治療は軟膏、シール、レーザー治療などがあります。最後に口内炎の原因としては栄養バランスや生活習慣の乱れによる免疫力の低下や歯みがきで傷つけた、あわない義歯を使っている。粘膜を噛んだ、火傷などから口内炎ができてしまいます。また、ビタミンB群の不足や加齢、ストレスによるドライマウスで唾液が減少する事によりできやすい環境になってしまうこともあります。口内炎と思われる状態で一番気をつけていただきたい事は2週間以上たっても口内炎が治らないケースです。先程申し上げた通り口内炎は1〜2週間でほとんどの場合治ります。それは粘膜の組織の再生(ターンオーバー)がそのサイクルで動いているからです。2週間以上治らない場合は他の疾患を疑う必要が出てきます。必ず歯科医院を受診するようにしてください。