歯周病治療の流れ
2022年02月25日
執筆者:日本抗加齢医学会専門医 上村英之
歯周病はサイレントディジーズ(静かに進む病気)と言われるようにひどくなるまで無症状で進み、気が付いた時には手遅れで抜歯しないといけないというような恐ろしい病気です。国民の80%が罹患していると言われ人生100歳時代を迎えるにあたり歯周病対策は急務となっております。ここでは当院で行なっている歯周病治療の流れについて下記にご説明いたします。
一回目
歯周病検査を行い状況を把握、表に出ている歯石
をおおまかに除去していきます。(一回でとりき
れない場合は数回に分けてとることもあります)
↓
二回目
歯周病検査を行い効果の判定を行います。そして
歯茎が引き締まって新たに表に出てきた歯石と歯
茎に隠れている歯石をとっていきます。(一回で
とりきれない場合は数回に分けてとることもあり
ます)
↓
三回目
歯周病検査を行い歯周病の症状が安定的になって
きたのを確認できたら歯周病安定期治療に入り、
3ヶ月に一回程度の割合(歯周病が重度の方は
1ヶ月に一回)でメンテナンスを継続していきま
す。
↓
四回目
歯周病検査を行い歯周病が安定的に維持されてい
以降 ことを確認しながらPMTC(歯科衛生士による
専門的なクリーニング)を継続していきます。
3ヶ月毎にクリーニングしているので硬い歯石に
はなっておらず痛みやストレスなくむしろ気持ち
良い施術を受けられます。
患者さんの歯周病の状況によって多少前後しますが以上が当院で行なっている歯周病治療のおおまかな流れです。歯周病で歯を失うと美味しいものを食べられない。会話しづらいなどの社会的価値の損失だけでなく全身の健康にも悪影響を及ぼす結果となります。歯周病のケアはご自身だけでできるものではありません。歯科医師と二人三脚で行い歯科医院で定期的にメンテナンスしていくことを強くおすすめします。入れ歯やブリッジ、インプラントなどではなく一生、自分の歯で噛みたいという方はお気軽に当院までご連絡ください。