マハロ会が目指す理想的な歯科医療のあり方
2022年04月07日
日本は戦後の焼け野原から世界に類を見ないスピードで経済成長し昭和の高度経済成長期を迎えました。その当時の日本人の口腔内環境は劣悪なもので子どもたちの前歯は溶けていわゆる、みそっ歯と言われる状態の子どもが多く「虫歯の洪水」時代に突入しました。
その当時の歯科医院は連日待合室は患者さんで溢れていたと聞きおよんでおります。何故そのような状況だったのかを紐解くと口腔衛生観念が無いままに生活していたことに起因します。歯ブラシをしない。母親が小さい子どもと仕上げ磨きをしない。甘いもの食べ放題などが主な原因です。しかし「衣食足りて礼節を知る」ではありませんが生活に余裕ができてくると人々の関心は美容や健康に目が向かうようになります。
それに伴い口腔衛生観念も徐々に浸透していき子どもたちの虫歯は減少の一途をたどるようになりました。
我々歯科医療従事者が目指す理想形はまさにそこにあって歯を抜かない、削らない歯科医療なのです。何故、そこを目指すのかというと治療を繰り返した歯は寿命が短くなることを我々歯科医療従事者は知っているからなのです。歯を抜いたり削ったりしなくてすませるためには虫歯や歯周病を作らない医療、すなわち予防歯科医療をもっとしっかり世の中に普及させることだと思っております。世間では予防歯科のことがさかんに言われるようになりましたが予防先進国の北欧やアメリカに比べ日本の予防歯科普及率はまだまだ低いのが現状です。
口腔の健康の意義を患者さんにご理解いただき予防歯科に通院してもらい結果として患者さんが生涯自分の歯で食事ができるお手伝いができればこれほど歯科医師として幸せなことはありません。
マハロ会が目指す歯科医療の理想形はここにあると思ってスタッフ一同日々の診療に取り組んでいますので安心して歯の健康のことならお任せください。