顎が外れてしまったら
2023年05月01日
最近、顎が外れて口を閉じられなくなった方を整復する症例が増えてきたので本日は顎が外れる顎関節脱臼について解説いたします。顎関節脱臼は、あくびや、大きく口を開けたときなどのアゴの過剰運動や打撲など、ちょっとしたきっかけで起こります。
通常、顎関節の動きは口を開けるときは下顎の下顎頭という関節突起が上顎の下顎窩というへこみ部分から外れて前に滑り出します。
口を閉じるときは、下顎頭は後ろに移動してまた下顎窩におさまります。
顎が外れた状態とは、下顎頭が下顎窩に戻らなくなってしまった状態のことを言います。
症状は口が開いたままの状態になるのでよだれがダラダラと垂れ言葉を話せないといった状態になります。
対処法はご自身で顎を整復する、あるいは他人に手伝ってもらい顎を整復する方法もありますがなかなか熟練の方はいらっしゃらないと思うので基本的には歯医者さんで整復してもらいましょう。口腔外科専門医で熟練の先生なら尚更、安心ですね。