口呼吸がお口の健康に及ぼす悪影響について
2021年10月18日
執筆者:日本抗加齢医学会専門医 上村英之
口呼吸がお口の健康に及ぼす悪影響について解説いたします。さっそくどんな悪影響があるのか検証してみましょう。
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①虫歯になりやすくなる
口呼吸により口が乾燥することによって本来唾液による歯の再石灰化作用が期待できなくなる。
②歯周病が悪化する
口が乾燥し唾液量が減ることで唾液による抗菌作用が期待できなくなる。
③口臭が悪化する。
②と同じ理由によります。
④歯並びが悪くなる
①②③はなんとなくわかるような気がしますが歯並びとも関係あるの?と思われた方もいらっしゃるのではないでしょうか?わかりやすく解説すると歯は内側からの力(舌の力)と外側からの力(頬や唇の力)のバランスで歯並びが決まります。口呼吸になると外側から口の周りの筋肉が鍛えられず弱くなるため、舌からの圧力だけを受けて歯が前に押し出されてしまうのです。
⑤歯に着色しやすくなる
口の中が乾燥することで着色しやすくなります。
昨今は鼻呼吸ではなく口呼吸する人が増えています。口呼吸には上記のような弊害があるので自分が口呼吸ではと思われる方はお気軽にご相談ください。