骨吸収抑制薬関連顎骨壊死(MRONJ)とは-骨粗鬆症治療中の方で外科処置の予定がある方は是非お知らせください。
2022年02月20日
執筆者:日本抗加齢医学会専門医 上村英之
骨吸収抑制薬関連顎骨壊死(MRONJ)は、Medication-Related Osteonecrosis of the Jawの略で骨粗鬆症で治療中の患者さまにおいてビスフォスフォネート製剤(BP剤)や抗RANKLモノクローナル抗体(デノスマブ)などのお薬を一定期間以上服用中に抜歯やインプラントなどの外科処置を行なうと顎骨壊死や炎症がひどくなりあごの骨が細菌感染によって腐ってしまう病気の事です。
MRONJの症状は抜歯後の傷が治らず顎の骨が見えて
強い痛みを感じたり、膿がでることもあり進行すると骨髄炎や顎骨周囲炎、顎骨の欠損に至る場合もあります。とても怖い病気なので骨粗鬆症で治療中の方で外科処置の予定がある方は必ず事前にお知らせいただきたいと思います。