歯と歯の間の清掃は歯間ブラシとフロス、どちらが良いの?
2021年09月17日
執筆者:日本抗加齢医学会専門医 上村英之
本日は歯と歯の間の清掃は歯間ブラシとフロスのどちらが良いかということについて解説いたします。先日のブログでもご案内した通り、歯ブラシだけでの清掃では歯科医療従事者でさえも60%の歯垢除去率でしかないということをお伝えしました。歯ブラシでは届かない歯間部に歯垢が残ってしまうからです。そこで必要になってくるのが歯と歯の間を清掃する為の歯間ブラシやフロスということになります。その使い分けは歯と歯の隙間の大きさによります。
歯と歯が密着しており隙間があまりなければフロス、隙間が大きければ隙間の大きさに合わせて歯間ブラシのサイズを選んで使用してみてください。その際、隙間よりサイズが大き過ぎる物を使用するとかえって歯茎を傷つけ歯間乳頭を退縮させてしまう結果になりかねません。また、小さ過ぎる物を使用すると効率的に歯垢を落とすことが出来ないため、かかりつけの医院で選んでもらうと良いでしょう。アメリカでは「FROSS OR DIE」直訳すると「フロスしますかそれとも死にますか?」ということを言われるくらい歯の清掃を辛辣に表現されています。毎日の歯ブラシの後にフロスや歯間ブラシを使って仕上げる習慣をつけましょう。