2回目のワクチン接種率が70%を超えました。
2021年10月27日
執筆者:日本抗加齢医学会専門医 上村英之
本日ついに日本での2回目のワクチン接種率が70%を超えました。
それに伴い全国の感染者数は激減の一途を辿っています。それは10月初めより段階的に規制を緩和し飲食店への時間短縮要請が全面的に解除された今でも続いている事は喜ばしい限りです。
感染者数が最も多かった東京都でもピーク時には5000人を超えていた感染者数も27日確認した新型コロナウイルスの新たな感染者は36人でした。今では11日連続で50人を下回り、66日連続で前週の同曜日を下回っています。重症者も前日から1人減の16人で、今年最少を更新しています。
この世界にも類を見ない感染者数激減の要因は一体なんなのでしょう。私なりに考察してみたいと思います。
①ワクチン接種率の上昇
②ワクチン接種後もマスク着用の徹底
③ 医療逼迫に伴う人々のリスク回避行動が今でも続いている
④デルタ株の感染力が当初、想定されていたより弱かった。あるいは弱くなった。
⑤ ウイルスの流行・変異の自然の周期が感染者数激減のタイミングと合致している。
などが挙げられるのではないでしょうか?肌感覚でもタクシーの運転手さんの話しを聞いても様々な規制解除された今でも約2年間にわたる私達の行動変容はコロナ前と全く同じには戻っていないという事なのです。街には少し活気が戻ってきたように思いますが早く出て早く帰るという行動パターンはこれからもしばらく続くのではないでしょうか、このままコロナが収束してくれればうれしい限りです。