矯正治療をマウスピースで行いたいという方へ、適応症のご案内
2022年03月15日
執筆者:日本抗加齢医学会専門医 上村英之
マウスピースを装着して歯の矯正を行うインビザラインは、ブラケット矯正のように目立たず、手軽にうっとおしくなく歯並びの改善ができることから、世界中で人気の高い治療法となっております。
しかしマウスピース矯正はどんな歯並びでも治せる魔法の治療法ではありませんので適応症、非適応症について正確に判断した上で行わなければなりません。歯並びを治すにあたってインビザラインが向いているケースとはどんな場合があるのでしょう。
マウスピース矯正の適応症について解説したいと思います。
1.抜歯をしなくてもスペースが作れて歯を並べられる比較的歯列不正の程度が軽いケース、このようなケースが最もマウスピース矯正の得意とするところで、叢生(歯並びがデコボコしている状態)すきっ歯、出っ歯、受け口、開咬(噛んだ時、前歯が噛み合わず開いている状態)過蓋咬合(咬んだ時に咬み合わせが深い過ぎて下の前歯が隠れる状態)交叉咬合(歯を噛み合わせた時にいくつかの歯が互い違いに交叉した噛み合わせの状態)などであくまでも軽度の症例が対象となります。
2.抜歯をしないとスペースが作れないようなケースでも歯の移動距離が少なめであれば対応可能です。
3.マウスピース矯正の場合は患者さんの協力が必要不可欠で指示通りにきちんと装着していただけないと効果が出ないため毎日欠かさず、20時間以上マウスピースを装着できる方
以上のような方がマウスピース矯正の適応症と考えて良いかと思います。患者さんの歯並びの状態やどこまで治したいのか、部分的で良いのかなどを総合的に判断しマウスピース矯正で行なった方が良いのか従来のブラケット矯正の方が良いのかを決めていけば良いかと思います。
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